フローレンス・ピュー、『ミッドサマー』の撮影で“うつ”になったと告白――「本当にボロボロになった、もうしない」

フローレンス・ピュー 写真:Gareth Cattermole/Getty Images
フローレンス・ピュー 写真:Gareth Cattermole/Getty Images
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俳優のフローレンス・ピューは11月11日(火)に配信されたルイ・セローのポッドキャストで、アリ・アスター監督の映画『ミッドサマー』(2019年)への出演経験について明かした。

同作でピューが演じたダニーは、カルトのメンバーたちの標的となり、物語が進むにつれ精神的に混乱をきたしていく。この役を演じた際、ピューは「本当にボロボロになった」と語る。同作の撮影後6ヶ月間、ピューはうつ状態に陥ったという。

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その影響の大きさに気づいたのは、グレタ・ガーウィグ監督の『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』(2019年)の撮影中だった。同作の撮影に向かう飛行機の中で、ピューは涙が止まらなくなったという。

「『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』の撮影はとても楽しかったですし、『ミッドサマー』とは全く異なる雰囲気の作品なので、なぜ自分が悲しんでいるのか分かりませんでした。しかし、クリスマスに家に帰った時、かなり落ち込んでしまい、これは『ミッドサマー』のせいだと気づいたのです」

『ミッドサマー』の撮影で、ピューは泣くシーンの撮影に苦労したと明かす。「脚本で求められているレベルの悲しみや精神的混乱を表現するために、かなり自分を追い込みました。ただ泣くだけではなく、苦痛に満ちた声を出す必要があったのです。最初は、兄弟のうちの一人が亡くなったことを想像して泣いていましたが、撮影の終盤には、家族全員の葬式を想像していました」

「そんな演技は一度もやったことがありませんでした。当時は『これはチャンスだ。やってみよう』と思ったのですが、結果として、自分自身を地獄に突き落としてしまったのです」とピューは当時を振り返る。

「演技のために自分自身を酷使し、無理に感情を操作していました。だから、私自身に対して同情すると同時に、後悔する気持ちもあり、不思議な感覚でした。本当にボロボロになったので、もうあんなことはしません」

※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。

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