【訃報】『ラスト・チャンス』のジョン・ビーム監督、ラニー・カレッジ構内で銃撃され死亡

ジョン・ビーム、Netflixドキュメンタリー『ラスト・チャンス』より 写真:Courtesy of Netflix
ジョン・ビーム、Netflixドキュメンタリー『ラスト・チャンス』より 写真:Courtesy of Netflix
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現地時間11月13日(木)、Netflixの人気ドキュメンタリーシリーズ『ラスト・チャンス』ラニー編(シーズン5)の中心人物として描かれたジョン・ビーム監督が、カリフォルニア州オークランドのラニー・カレッジ構内で銃撃を受け、翌日に死亡した。

警察によれば、容疑者はすでに逮捕され、犯行に使用された銃器も押収されたという。

警察は「標的を絞った事件」と説明

11月13日正午前、銃撃の通報を受けた警察が現場に急行し、銃撃を受けたビーム監督を発見した。地元ABC局の報道によれば、ビーム監督は頭部を撃たれており、病院へ搬送されたが翌14日(金)に死亡が確認された。

警察は監視カメラ映像の解析や目撃情報などから、14日に容疑者を逮捕した。オークランド警察のジェームズ・ビアー警察本部長代理は記者会見で、容疑者は「特定の目的でキャンパスに現れた。これは非常に標的を絞った事件である」と説明した。

地元メディアは、本事件の容疑者をセドリック・アーヴィング・ジュニアと特定している。アーヴィング容疑者は、ラニー・カレッジの前にビーム監督が指導していたスカイライン高校でアメフトをプレーしていた。しかし、アーヴィング容疑者がプレーしていた時期にビーム監督は在任しておらず、2人の関係は捜査中だ。

ビーア本部長代理の説明によれば、アーヴィング容疑者は「以前からラニー・カレッジのキャンパス内やその周辺をうろついていた」という。

アメフト界功労者の突然の死

ビーム監督は2006年からラニー・カレッジのアスレチックディレクターを務め、2012年からはフットボール部ヘッドコーチも兼任していた(昨年退任)。2020年にはNetflixのドキュメンタリーシリーズ『ラスト・チャンス』シーズン5に出演し、困難を抱えたフットボール選手たちを導く姿が世界で大きな反響を呼んだ。

ビーム監督の突然の死は、各界に大きな衝撃を与えている。オークランド市のバーバラ・リー市長は声明を発表し、深い悲しみを表明した。「ジョン・ビーム監督はオークランドの巨人であり、教育者であり、何千人もの若者の命を支えてきた存在です。40年以上にわたり、彼はフィールドの内外でリーダーを育ててきました。この悲しみは街全体を揺るがしています」

現地時間11月12日(水)には、オークランドの高校で10代の若者が銃撃される別の事件も起きている。

リー市長は「ここ2日間、オークランドの学校で2件の銃撃事件が起きました。学校は市内で最も安全な場所であるべきです。今すぐ銃を街から排除しなければなりません。ビーム監督とその愛する人々のために祈っています」とコメントし、銃暴力への危機感も示した。

※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。

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