ロバート・レッドフォード娘、AIによる“偽の追悼コンテンツ”に苦言「今は特に辛い」|家族の声明を公開
ロバート・レッドフォードの娘であり俳優・映画監督のエイミー・レッドフォードが、父の死去後に拡散しているAI生成の偽追悼コンテンツについて、強い懸念を表明した。
エイミーはInstagramで「父の訃報に寄せられた圧倒的な愛と支えに感謝します」と述べた一方、現在ネット上にはAIで作られた葬儀映像や偽の家族コメント、父本人の“生成画像”が増えていると説明。
「家族の誰も発していない言葉、存在しない葬儀、父の意思を反映しない映像──これらは、私たちが深い悲しみの中にいる今、とても辛いものでした」とし、偽情報が遺族を傷つけている状況を明かした。
また、現時点でロバート・レッドフォードの公の葬儀は行われていないことも明言。「家族の価値観や文化に合った形で、追悼の場を準備しています」と述べた。

AI利用への懸念と“透明性”の必要性
エイミーはAIの存在を否定するものではなく、むしろ「AIはこれからも存在し続ける」と認めた上で、
「大切なのは“透明性”だ」と強調。
「AIには善意から生まれた部分もある。けれど、もしこれが“あなた自身の家族のこと”だったらどう思うか──その視点を持ってほしい。人間の本物の感情やつながりこそ、私たちが最も求めているものです」と訴えた。
ハリウッドから寄せられた追悼コメント
サンダンス映画祭の創設者であり、映画界に多大な影響を与えたロバート・レッドフォードは、2025年9月16日に逝去。
その後、バーブラ・ストライサンドは「彼はカリスマ性と知性を併せ持った最高の俳優の1人」と追悼。
レオナルド・ディカプリオは彼の環境保護活動を称え、「その情熱と影響力は世代を超えて受け継がれていく」とコメントした。
ロバートは元妻ローラ・ヴァン・ワゲネンとの間に4人の子ども(スコット、シャウナ、ジェームズ、エイミー)を授かったが、長男スコットは生後2カ月半で死去。次男ジェームズも2020年にがんで亡くなっている。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
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