トム・フェルトン効果?『ハリー・ポッターと呪いの子』が過去最高興収を更新しブロードウェイ席巻
ブロードウェイ公演『ハリー・ポッターと呪いの子』は、トム・フェルトン(映画版でドラコ・マルフォイ役を演じた)が出演を続ける中、業界の興行収入ランキングでトップクラスの成績を維持している。

同作は先週、297万ドル(約4億6,000万円※)を記録し、2018年にリリック・シアターで開幕して以来の最高売り上げとなった。平均チケット価格は前週比1ドル増の229ドルとなり、劇場は100%の客席稼働率を達成した。ここ数カ月は興行が低迷していた同作にとって、大きな巻き返しとなった形だ。
なお、先週の業界全体の興収ランキングでは、『ハリー・ポッターと呪いの子』は『ハミルトン』に次ぐ2位で、『ハミルトン』は370万ドル(約5億7,800万円※)を稼ぎ、オリジナルキャストのレスリー・オドム・Jr.の出演が続いている。3位は『ウィキッド』で、250万ドル(約3億9,000万円※)を記録。まもなく公開される映画版『ウィキッド 永遠の約束』への注目も追い風になっているようだ。
『チェス』は、メディア向けの招待客(コンプ)公演が多かった週にもかかわらず、200万ドル(約3億1,200万円※)を記録して興行収入第4位となり、続く『ライオン・キング』が197万ドル(約3億450万円※)で5位につけた。

一方で、クリスティン・チェノウェス主演の『ザ・クイーン・オブ・ヴェルサイユ』は、批評は概ね賛否両論から否定的な評価が多かったものの、『ニューヨーク・タイムズ』の好意的なレビューには支えられていた。しかし、現地時間11月24日(月)に、2026年1月4日で終演することが発表された。同作は先週、興収がやや落ち込み、90万ドル弱(約1億4,000万円※)となり、客席稼働率も86%へと下がった。
今秋の新作ミュージカルのひとつ『Two Strangers Carry A Cake Across Manhattan』は、先週ロングエーカー劇場で開幕し、批評は賛否が分かれつつも、総じてやや好意的な評価となった。同作は2人芝居で、招待チケットが多く、初日公演が全席コンプとなった週の8公演で546,961ドル(約8,540万円※)を売り上げた。しかし客席稼働率は、前週の90%から82%へと低下した。

ジューン・スキッブとシンシア・ニクソンが出演する舞台『Marjorie Prime(マージョリー・プライム)』は、先週ヘイズ・シアターでプレビュー公演を開始した。2017年に映画化もされた同作は、最初の4公演で20万ドル超(約3,122万円※)を記録し、客席稼働率は91%に達した。
※2025年11月26日時点の為替レートで換算
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。

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