『ズートピア2』が中国で2億7200万ドル相当となる特大オープニングを記録
先週末に公開されるや否や大ヒットとなった『ズートピア2』。(日本では12月5日に公開。)そんな同作は欧米だけでなく、中国においても大旋風を巻き起こしている。
『ズートピア2』が中国にて公開5日間で2億7200万ドル(およそ423億円)相当の興行収入を記録した。同国では近年、中国産映画の人気が高まる中で、ハリウッド映画は苦戦を強いられていた。それだけに、この数字は『ズートピア』シリーズの中国ファンに対する人気の高さを物語る結果といえよう。
ちなみに、ハリウッド映画による中国での興行収入記録トップは『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)だ。同作は3億3050万ドルものオープニングを記録し、中国で公開された海外製映画としては前人未到の記録を樹立している。
なお『ズートピア2』は中国でも観客から高い満足度を得ている。中国における代表的なチケット販売サイトである「猫眼電影」では10点中9.7点の観客満足度を記録した。この数字は同じく同国でヒットした『ズートピア』(2016)の9.5と『インサイド・ヘッド2』(2024)を上回る。
「猫眼電影」は『ズートピア2』の中国国内における興行収入総額が最終的に5億9000万ドル相当になると予測している。今年に入って中国国内で公開された米国産映画で2番目にヒットした『ジュラシック・ワールド/復活の大地』の興行収入総額が7900万ドルであることを踏まえると、『ズートピア2』の凄さが窺える。

ちなみに、2016年に『ズートピア』が公開された際も、同作は最終的に2億3600万ドルもの興行収入を記録する好評ぶりを見せていた。ディズニーもそんな中国ファンからの反響に応じて、2023年には上海ディズニーランドに世界初の『ズートピア』をテーマにしたエリアを設置するなど、中国市場の確保には余念がなかった。また、『ズートピア2』のグローバル・プレミアが上海ディズニーランドで開催されたことも記憶に新しい。
『ズートピア2』の成功は米中関係の先行きが不透明な現在においても、中国の映画ファンがハリウッド映画に依然として関心を持っていることを物語る事例だといえよう。
※本記事は要約・抄訳です。オリジナル記事(英語)はこちら。
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