トニー賞候補ジェレミー・O・ハリス、沖縄で麻薬密輸容疑―那覇空港でMDMA押収の全容とは
沖縄で麻薬密輸容疑 ジェレミー・O・ハリスが拘束
トニー賞候補に名を連ね、舞台『スレイヴ・プレイ』で知られる劇作家にして、A24映画『Zola ゾラ』の共同脚本家でもあるジェレミー・O・ハリスが、沖縄での麻薬密輸容疑により身柄を拘束され、すでに約3週間が経過している。これは当地の当局および複数の国際報道によって明らかになった事実である。
那覇空港での摘発 押収されたMDMAの量とは
36歳のハリスは、11月16日、那覇空港で税関職員により拘束された。職員によれば、彼のトートバッグからMDMAを含む結晶状の物質が780ミリグラム見つかったという(純粋なMDMA、いわゆるエクスタシーの一般的な遊興用量は75〜125ミリグラム程度とされている)。その後、沖縄の検察は税関当局から刑事告発を受け、事件は正式な訴追に向けて動きつつある。現時点で、ハリスが罪状を認めているのか、あるいは日本で弁護人を確保しているのかについては明らかにされていない。

数日前まで、ハリスはサウジアラビアで開催されるレッドシー国際映画祭2025に参加し、ピート・オー監督作『Erupcja(原題)』をPRする予定であった。本作はポップスターのチャーリーxcxと共演する超現実的なロードムービーであり、ハリスとxcxは脚本・製作にも名を連ねている。しかし映画祭側は彼の不参加についてコメントを控えており、プログラムからは静かに姿を消す形となった。
ブロードウェイを席巻した新鋭劇作家ハリスの軌跡
イェール・スクール・オブ・ドラマの出身であるハリスは、ブロードウェイ史上最多のトニー賞ノミネート数を記録した『スレイヴ・プレイ』で一躍名を広めた。舞台を越えた活動も精力的で、HBO『ユーフォリア/EUPHORIA』では共同プロデューサーとして参加し、オリヴィエ・アサイヤス監督のHBOドラマシリーズ『イルマ・ヴェップ』ではスーパーバイジング・プロデューサーを務めている。

日本の厳格な麻薬取締法と量刑の実情
一方、日本は先進国の中でも特に厳しい麻薬取締法を運用しており、少量所持であっても厳しく起訴され、長期間の身体拘束が続くことも珍しくない。有罪となれば数年規模の懲役刑が科される可能性がある。ただし、他のアジア諸国の一部と異なり、日本では薬物犯罪に死刑は適用されていない。
繰り返される「来日アーティスト逮捕」
ハリスの逮捕劇は、過去に日本で物議を醸した外国人エンターテイナーの事例を思い起こさせる。2018年にはグラミー賞受賞DJデヴィッド・モラレスが同様の容疑で拘束され、さらに有名な例としては、1980年に大麻所持で逮捕され、長期の入国禁止措置を受けたポール・マッカートニーの事件がある。これらの先例と重なるように、今回の出来事も国際的な注目を集めているのである。

※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。

【関連記事】
- ゼンデイヤ主演『ユーフォリア』シーズン3|2026年春配信・新キャスト&ストーリー情報
- 没入度MAX!Audible×東京コミコン2025 ―― ハリー・ポッターの世界に入れるフォトブースほか、特別な体験コンテンツで魔法世界へ
- 伝説のライブ再び!テイラー・スウィフト『ERAS TOUR』最終公演が待望の映像化 ―― 圧巻のキービジュアル&予告編解禁、12.12にディズニープラス独占配信
- アバター最新作『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』公開&グッズ特集 ── 炎の戦いと家族の再起描く新章、2025年12月19日公開
- Netflix新作『ショーン・コムズ: 裁きの時』――ディディ逮捕6日前の衝撃映像と転落の真相
- パリス・ジャクソン、薬物乱用で鼻中隔穿孔 6年間の断薬経験を告白
