トランプ大統領がジミー・キンメルを再び揶揄――ケネディ・センター名誉賞授賞式の司会で「過去最高視聴率」を宣言
現地時間12月6日(土)、ドナルド・トランプ米大統領は、ケネディ・センター名誉賞授賞式前日の晩餐会で講演を行った。この講演でトランプ大統領はジミー・キンメルに再び矛先を向け、自身とキンメルの「司会スキル」を比較した。

トランプ大統領、授賞式の「過去最高視聴率」を宣言
今年のケネディ・センター名誉賞は、『ロッキー』シリーズで知られる俳優・映画監督のシルヴェスター・スタローン、歌手のグロリア・ゲイナー、ロックバンドのキッス、『オペラ座の怪人』で知られるイギリス人俳優のマイケル・クロフォード、カントリー歌手・作詞家のジョージ・ストレイトに授与された。
トランプ大統領自らが司会を務めた今年の授賞式は、現地時間12月23日(火)にCBSとParamount+で放送予定だ。この番組について、トランプ大統領は「今年は過去最高の視聴率を獲得するでしょう。これまでの放送もかなり良い視聴率でしたが、今回の授賞式には及びません」と述べた。
トランプ大統領は、「これまで大統領がこの授賞式の司会を務めたことはありません。今回が初めてです」と語り、メディアが自身の司会ぶりに対し、「きっと『ひどかった。最悪だった』とすばらしい評価をしてくれるでしょう」と皮肉を込めて予想した。
そのコメントの中で、トランプ大統領はキンメルに言及した。「いや、大丈夫です。司会者の中にはジミー・キンメルというひどい人物もいます。こうした人たちに才能で勝てないなら、私は大統領になるべきではないと思います」
続けて、トランプ大統領は「この2日間が終わる頃には、皆さんは『これが人生で最も特別な日の一つだった』と語ることになるでしょう」と授賞式の成功を示唆した。
キンメルとトランプ大統領の因縁
キンメルは自身の長寿トーク番組である『ジミー・キンメル・ライブ!』のほか、アカデミー賞、エミー賞などの司会を務めた経験がある。キンメルがケネディ・センター名誉賞授賞式の司会を務めたことはないが、2012年の式典ではデイヴィッド・レターマン追悼の一環として登場した。
トランプ大統領は過去に何度もキンメルを批判しており、番組の打ち切りを求めたこともある。現地時間12月3日(水)、米『ハリウッド・リポーター』の主催イベント「THR Women in Entertainment」で、同番組のエグゼクティブ・プロデューサーでキンメルの妻であるモリー・マクネアニーは、トランプ大統領による番組批判に対し、言論の自由を守るために戦い続けるようハリウッドに呼びかけた。

「私たちは打ちのめされましたが、皆さんの支えで立ち上がることができました。心から感謝しています。これからも言いたいことを言い、信念のために戦い続けてください。楽だから、誰かが怒るかもしれないから、と甘い言葉で片付けてはいけません。誰かを怒らせてもいいのです。私たちのすべての自由は、言論の自由から生まれます。言論はこの国のあらゆる善良の基盤です。決して屈服せず、諦めないでください」
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
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