『五十年目の俺たちの旅』完成披露、監督初挑戦の中村雅俊「ちゃんと青春ものになっている」と自信のアピール
1975年に日本テレビ系で放送され、青春ドラマの金字塔と言われる『俺たちの旅』の放送50年を記念し初の映画化となる『五十年目の俺たちの旅』の完成披露上映会が8日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、中村雅俊、田中健、秋野太作、岡田奈々が上映前に舞台挨拶に登壇した。


連続ドラマで大学生だったカースケ(演:中村)、オメダ(演:田中)、グズ六(演:秋野)とオメダの妹でヒロインの真弓(演:岡田)が、2003年の「三十年目の運命」以来22年ぶりに再集結。人生の終盤を迎えた3人が、最後に輝ける“青春”を目指して奔走する姿が描かれる。
中村は今作で監督に初挑戦。企画・脚本の鎌田敏夫氏の指名だったそうで、「頭ごなしに『おまえがやれ』と言われ、妙に素直になって『やります』と言っちゃったんですよね。本当に大変だったけれど、結果としてやって良かったと思っている」と安どしている様子だ。

だが、「自分の芝居にOKを出すのは、甘い部分もあった。編集段階で『あー、失敗した』と心の中で叫んでいた」と反省の弁も。それでも、「監督としてはゴールしたけれど、この日からがスタート。心配しないでください。ちゃんと青春ものになっているし、この作品の人生は切ないよねというテーマも表現されています」と自信のほどをアピールした。
さらに、「ドラマの頃は現場に行くのがただただ楽しい時間だった。健ちゃんと俺は、かなりの確率で飲みに行っていた」と懐かしむ。そして、「50年たって映画になるとは夢にも思わなかったけれど、これも皆さんが愛してくれた賜物(たまもの)です」とファンに感謝した。

田中も、「50年たって同じメンバーでできることなんてない。同窓会のような気持ち。中村くん、よく頑張りました」と称賛。岡田は、「30年後からの20年の真弓像はちょっと考えさせられ戸惑いました。撮影に入る前に監督やプロデューサーと、半年くらいかけてディスカッションしました」と振り返った。
ただ、秋野は中村に対し「50年たって、立派なことが言えるようになったね。50年前は、どうやったら女性にもてるかしか考えていなかったからビックリした。よく更生したもんだ」と先輩目線で痛快なコメント。中村は苦笑しつつ、「秋野さん、82歳ですよ。格好良くなったと思いませんか」と観客に呼びかけ持ち上げていた。
『五十年目の俺たちの旅』は、2026年1月9日に全国で公開される。


取材/記事:The Hollywood Reporter Japan 特派員 鈴木元
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