『ウィキッド 永遠の約束』、ゴールデングローブ賞主題歌賞にノミネート!作曲家が明かす「新プロジェクト」とは

ニューヨークで開催された映画『ウィキッド 永遠の約束』の米国プレミアに出席したスティーブン・シュワルツ 写真:Dimitrios Kambouris/Getty Images for Universal Pictures
ニューヨークで開催された映画『ウィキッド 永遠の約束』の米国プレミアに出席したスティーブン・シュワルツ 写真:Dimitrios Kambouris/Getty Images for Universal Pictures
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第83回ゴールデングローブ賞で、映画『ウィキッド 永遠の約束』が主題歌賞にノミネート。作曲を担当したスティーブン・シュワルツは、本作のジョン・M・チュウ監督がノミネートを知らせてくれたと明かした。

スティーブン・シュワルツは「ジョン監督から連絡をもらえたのは本当に光栄だった」と語る一方で「ジョン監督自身がノミネートされなかったのは残念だ。ジョン監督は2作ともすばらしい仕事をし、とても刺激的なリーダーだった」と述べている。

シュワルツは『ウィキッド 永遠の約束』のために書いた新曲「No Place Like Home(歌:シンシア・エリヴォ)」と「The Girl in the Bubble(歌:アリアナ・グランデ)」でノミネートを果たした。本作は、主演女優賞(シンシア・エリヴォ)と助演女優賞(アリアナ・グランデ)でもノミネートされているが、作品賞や監督賞には届かなかった。

囁かれる『ウィキッド』の新プロジェクト——続編ではなく「オズの別物語」

シュワルツは、噂になっている『ウィキッド』の新プロジェクトについても言及。ミュージカル版の脚本を手がけ、映画版にも共同脚本として参加したウィニー・ホルツマンとともに、新たな映画企画を進めているという。

「まだ詳しく話すには早いが、完全にフライングというほどでもない。続編ではないが、もし実現すればオズの世界を舞台にした物語になる」と言い、成功した映画2作が追い風になっていると明かした。ただし「計画が実現するかどうかはまだ分からない」と慎重な姿勢だ。

シュワルツは現在、ミュージカル版『ウィキッド』と新作ミュージカル『The Queen of Versailles(原題)』、そしてオフ・ブロードウェイでの『The Baker’s Wife(原題)』の再演に携わり、多忙を極めているという。公演の合間に少し休息を取るつもりだというが、来年の舞台に向けて「構想がある」とも語った。

ブロードウェイでロングランを続ける『ウィキッド』の人気については「物語の中心にある友情が、多くの人の心に響くのだと思う。そして多くの人がオズの世界を愛しているのだと思う」と分析した。

『ウィキッド 永遠の約束』では、主演2人の声に合わせて新曲を制作

シュワルツは以前、米『ハリウッド・リポーター』(THR)の取材に対し、『ウィキッド 永遠の約束』に収録されている2つの新曲は、主演のシンシア・エリヴォとアリアナ・グランデの声を念頭に置いて書いたと語っている。「The Girl in the Bubble」は、グランデの柔らかくフォーク調の歌声を活かし、グリンダ(演:アリアナ・グランデ)が守られた生活から抜け出そうと葛藤する内面を描いた曲だ。

一方「No Place Like Home」は、迫害されながらもオズへの愛を思い巡らすエルファバ(演:シンシア・エリヴォ)の心情を描いた楽曲で、シュワルツは「現代の政治情勢を意識せずには書けなかった」という。「私たちは、自分の国や世界で起きている問題に、個人としてどう向き合うか考えるべきではないだろうか」と語った。

ゴールデングローブ賞の主題歌賞には『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ』のヒット曲「Golden」もノミネートされている。シュワルツは、「Golden」の作詞を担当した友人のマーク・ソネンブリックにも触れ、「マークがミュージカル的な語り口を持ち込み、この曲の価値を高めてくれた。だからこそ、マークもノミネートされて本当にうれしい」と語った。

※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。

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