ラッセル・クロウ、続編『グラディエーターII』に異議「筋が通らない」

ラッセル・クロウ『グラディエーター』 写真:DreamWorks/Courtesy Everett Collection
ラッセル・クロウ『グラディエーター』 写真:DreamWorks/Courtesy Everett Collection
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グラディエーター』(2000)でマキシマスを演じ、アカデミー主演男優賞を受賞したラッセル・クロウが、昨年公開された続編『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』について率直な不満を語った。

クロウはオーストラリアのラジオ局 Triple J のインタビューで、続編が“マキシマスに隠し子がいた”という設定を持ち込んだことに納得がいかなかったと話す。前作でマキシマスは「妻と息子を失った悲しみと復讐心」を物語の中心に据えた人物であり、その道徳的な軸こそがキャラクターの魅力だったという。

クロウは当時の撮影をふり返り、「マキシマスの道徳的な核を守ることは日々の戦いだった」と語り、恋愛描写や不要な脚色を避けるために何度も議論したと明かした。続編で提示された設定についても、「妻を想い続けていた男が同時に別の女性と関係を持っていたなんて、全く筋が通らない」と断言している。

公開後にはヨーロッパで、ファンから「続編にはがっかりした」と直接声をかけられたこともあったそうで、クロウは「俺のせいじゃないんだけどね」と苦笑まじりに語った。

『グラディエーターII』は世界興収4億6000万ドル(約694億円)超を記録したものの、前作が主要賞を多数受賞したのに対し、今回は衣装デザイン賞のみのノミネートにとどまった。前作を支えた“マキシマス像”の扱われ方が、ファンやクロウ自身にとって大きな論点になっているようだ。

※本記事の金額換算は、1ドル=150円のレート(2025年12月9日現在)で計算しています。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。

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