『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』ジャパンプレミアに巨匠ジェームズ・キャメロンが降臨! 「家族の物語は国や言語を超える」 さらに山崎貴と監督トークも炸裂
12月19日(金)より日米同時公開となる、「アバター」シリーズ最新作『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』のジャパンプレミアが開催された。
全世界歴代興行収入ランキングで第1位、人類が生み出した全映画の頂点に立つ『アバター』(09)。そしてジェームズ・キャメロン監督のもう一つの代表作である『タイタニック』(97)を超え、同ランキングで第3位にランクインする偉業を成し遂げた『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』(22)。これらの作品を世に贈りだし映画界の頂点を極め、さらに映像技術に関して進化し続ける巨匠ジェームズ・キャメロンが監督する「アバター」シリーズの第三弾となる最新作『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』がいよいよ12月19日(金)に公開になる。
12月10日(水)、TOHOシネマズ新宿にて、来日ジャパンプレミアが開催され、ジェームズ・キャメロンが3年ぶりの来日を果たした。
ジェームズ・キャメロン、3年ぶりの来日で会場熱狂
ファンとメディアの前に到着したキャメロン監督は「こんにちは」と日本語であいさつ。
本作も感情を揺さぶるものになっているか聞かれたキャメロン監督は「まさにそうです。1作目は新しい世界、新しいシネマのフォルムに皆さんをいざないました。2作目では家族をより深く知り、そして3作目では、家族が危機にさらされていきます。前作、前々作よりもよりエモーショナルなものとなっています」と語り、家族の物語は国や言語を超えるものだとも明かした。


宮世琉弥&山崎貴が登壇! アバター愛あふれる質問タイム
ここでキャメロン監督の大ファンである俳優でシンガーソングライターの宮世琉弥と、映画『ゴジラ-1.0』などで知られる山崎貴監督が登場し、監督に『アバター』をイメージしたカラーの花束を贈呈した。

世界最高峰の俳優陣と挑んだ、進化したパフォーマンスキャプチャー
宮世琉弥「俳優さんたちをパフォーマンスキャプチャーに落とし込む上で、役者さんの人間味をどのような塩梅で活かして作ったのでしょうか?」と質問すると、これに対しキャメロン監督は「とても重要な質問ですね。1作目は新しいメソッドも自分が納得がいくものでしたし、シネマの形を作れたと思います。でも私たちはより良いもの、100%を作っていかなければいけません。私たちはシガーニーやケイト、サム、ゾーイといったアカデミー賞にノミネート、受賞しているような世界最高峰の俳優たちが揃っていますから」「2作目と3作目が同時進行で製作されたというのは皆さんご存知だと思いますが、その5年間の間にフェイシャルパフォーマンスをどのようにキャプチャーするかという研究をしました。それをすることで、役者の心、モーションを一つも落とすことなくキャプチャーしたい、そうして作り上げました」と、製作への想いを明かしてくれた。
※俳優の全身の動きだけでなく、表情や声といった演技全体(パフォーマンス)をまとめてデジタルデータとして取り込む技術

映像の革命を語り合う──山崎貴監督×キャメロン監督の技術トーク
さらに、本日撮影の最中に駆けつけたという山崎貴監督は、「ハイフレームレートは普通ブレるんですけど、それがブレずに水や火がリアルで、技術がエモーションな部分に訴えかけていますね」と監督らしい専門的な視点から本作を褒め称えると、これにはキャメロン監督も「そう言ってくださって、大変さを理解してくださってとてもうれしいです。VFXも物語を伝えるために使っています。『ゴジラ-2.0』も楽しみにしています。そして撮影の最中に来てくださりありがとうございます。撮影が遅れるようでしたら、僕もセカンドユニットとしてお手伝いしますので(笑)」とジョークを飛ばすと、これには山崎監督も「そっちの方がいい映像が撮れるかもしれません(笑)」とコメントした。
※動画の1秒あたりのフレーム数(fps)を、映画の標準である24fpsよりも高く設定したもの

映画を志す学生たちが質問! キャメロン監督の創作哲学
さらに今回、会場には映画の勉強をしている学生たち50名が集まり、キャメロン監督に質問する特別な企画ももうけられた。
物語と世界観、どちらから先に考えるか聞かれたキャメロン監督は「両方から作業して、それが真ん中で交わります。自分が作りたいカッコイイ世界観を考えながら、反対側ではキャラクターの感情を考えながら作っていきます」と回答した。
また、別の学生は「人生のアドバイスをお聞きしたいです」と質問。「今は大変な時代なので、希望を持つこと。そして世界がより良いものになるように力を合わせることが大事だと思います。みなさん世に出て生計を立てなければいけないけれど、何かお返しできるものがあったらお返しをしていき、自分がこの世を去った時に、世の中がより良いものになっているといいと思います」と語ると、サリー家のモットーとして「諦めないこと、共に力を合わせること」もメッセージとして伝えてくれた。
『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』は12月19日(金)日米同時公開。


『アバター』シリーズとは
2154年──滅亡間近の地球。人類存続の最後の希望は、神秘の星パンドラ。貴重な鉱物資源を採掘するため、人類はパンドラの先住民族ナヴィと人間のDNAを組み合わせた肉体〈アバター〉を開発する。戦地で両足を負傷し、生きる希望を見失っていた元海兵隊のジェイク・サリー(演:サム・ワーシントン)は、亡くなった兄に代わり〈アバター〉となってナヴィに接触。彼らの生き方に共鳴したジェイクは、ナヴィの女性ネイティリ(演:ゾーイ・サルダナ)と恋に落ち、生きる希望を取り戻していく。ジェイクとネイティリは家族を築き、キリ(演:シガーニー・ウィーバー)やロアク(演:ブリテン・ダルトン)ら子どもたちと平和に暮らしていた。しかし、クオリッチ(演:スティーヴン・ラング)率いる人類が再びパンドラに現れたことで神聖な森を追われてしまう。ジェイクたちはその先で出会った“海の部族”と共闘し、あまりにも大きな犠牲を伴いながら、人類を退けることに成功。しかし、再び到来する人類による侵略、そして“アッシュ族”の脅威が降りかかる…。
『アバター』公開当時、ジェームズ・キャメロンは独自の革新的な3Dカメラを開発し、他の3D作品とは比較にならない驚異的なクオリティを実現。壮大な物語、未体験の感動と興奮、人類を究極の世界観へと誘い、世界中で大旋風を巻き起こした。そして『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』では、パンドラに宿る生物たちの息吹、人類とナヴィとの激しい戦い、家族を描いた心揺さぶるエモーショナルなドラマが感動を呼び、前作を知らなかった多くの10代・20代が劇場で“体験”し、世界中で社会現象を巻き起こした。映画館での最高の映像体験を常に追求し続けながら、普遍的テーマの先にあるオリジナリティ溢れる物語で人々を魅了してきたジェームズ・キャメロンは最新作について、「何人かの限られた人たちに見てもらったのですが、感想としては、間違いなく三作の中で最も感情的で、おそらく最高の出来だと言われています。心を打たれる作品になっていると思います」と強い自信を見せており、世界中が注目している。
最新作『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』ストーリー
舞台は神秘の星パンドラ──地球滅亡の危機に瀕した人類はこの星への侵略を開始。アバターとして潜入した元海兵隊員ジェイクは、パンドラの先住民ナヴィの女性ネイティリと家族を築き、人類と戦う決意をする。しかし、同じナヴィでありながらパンドラを憎むアッシュ族のヴァランは、人類と手を組み復讐を果たそうとしていた。パンドラの知られざる真実が明らかになる時、かつてない衝撃の“炎の決戦”が始まる。
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