ホーム » NEWS » トランプ前大統領、ロブ・ライナー死去を巡る発言が波紋

トランプ大統領、ロブ・ライナー夫妻の死去をめぐり物議を醸す投稿

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米ドナルド・トランプ大統領
米ドナルド・トランプ大統領 写真:PAUL MORIGI/GETTY IMAGES
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米国の映画監督ロブ・ライナーと妻ミシェルの死去を受け、ドナルド・トランプ大統領が行ったSNS投稿が波紋を広げている。

トランプ大統領は米時間月曜日、自身のSNS「Truth Social」にて、ライナー夫妻の死を「非常に悲しい出来事」と述べる一方で、ライナーが長年示してきた進歩的政治姿勢や、自身への批判を強く非難する内容を投稿した。

その中でトランプ大統領は、ロブ・ライナー監督について「トランプへの執着によって他人の怒りを招いていた」と言及し、いわゆる「TDS(トランプ・デランジメント・シンドローム)」という表現を用いて揶揄した。こうした発言は、事件の背景が明らかになっていない段階で、悲劇を政治的文脈に結びつけたものとして批判を集めている。

ロブ・ライナー(78)と妻ミシェル(70)は、ロサンゼルス・ブレントウッドの自宅で遺体で発見された。警察関係者によれば、2人の遺体には刃物によるものとみられる傷があり、強制侵入の形跡は確認されていないという。
そんな中、ロブ・ライナー監督の息子であるニック・ライナーがロサンゼルス市警(LAPD)により逮捕された

ライナーは、『スタンド・バイ・ミー』(1986年)、『プリンセス・ブライド・ストーリー』(1987年)、『恋人たちの予感』(1989年)など数々の名作を手がけた名匠として知られる一方、民主党の支持者としても著名で、政治・社会活動にも積極的に関与してきた。

特にLGBTQ+の権利擁護においては、同性婚を禁止していたカリフォルニア州の住民投票「プロポジション8」を違憲とする運動を支援した「American Foundation for Equal Rights」の共同設立者の一人として知られる。また、幼児教育支援を目的とした「カリフォルニア・チルドレン&ファミリーズ・イニシアティブ(プロポジション10)」の推進にも尽力し、法案成立後は同委員会の委員長を務めた。

映画史に名を刻む功績とともに、社会的発言力も持っていたロブ・ライナー。その死をめぐる今回の一連の発言は、ハリウッドと政治の関係性、そして公人による発言の影響力を改めて浮き彫りにしている。

本件は現在も捜査中であり、新たな情報が入り次第、続報が伝えられる見込みである。

※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。

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