「不快」「天才」の評価続出 アリ・アスター最新作『エディントンへようこそ』で監督が生回答
評価が割れる『エディントンへようこそ』とは
A24が製作し、『ミッドサマー』『ヘレディタリー/継承』で知られるアリ・アスター監督の最新作『エディントンへようこそ』の公開を記念した、監督本人登壇のオンラインQ&Aイベントが緊急開催されることが発表された。イベントは12月23日(火)23:00より、YouTubeチャンネル「MEW’S BOX」にて生配信される。
映画『エディントンへようこそ』は、コロナ禍でロックダウンされた小さな町を舞台に、地方選挙がやがて全米規模の混乱へと発展していく様子を描いた“炎上スリラー”だ。暴力、陰謀論、SNSの暴走といった現代社会の病理を真正面から描き、公開直後から賛否両論を巻き起こしている。

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賛否真っ二つの問題作、監督が日本の観客の疑問に生回答
『エディントンへようこそ』は、2025年12月12日の日本公開初日から、「天才的」「完全にハマった」と絶賛する声がある一方で、「不快すぎる」「ホラーを期待すると裏切られる」といった否定的評価も噴出。観る者を真っ二つに分断する反応は、アリ・アスター作品ならではと言える。
今回のQ&Aイベントでは、そうした日本の観客の疑問や議論に監督自身がライブで応答。質問は、ハッシュタグ「#アリ・アスターだけど何か質問ある?」を付けてSNS上で募集され、詳細はA24公式X(@A24HPS)にて順次告知される予定だ。
MCは、映画感想で人気を集めるTikTokクリエイターのしんのすけが務める。

ホアキン・フェニックス×超豪華キャストが集結
主演を務めるのは、『ジョーカー』でアカデミー賞主演男優賞を受賞したホアキン・フェニックス。前作『ボーはおそれている』に続き、アリ・アスターとの再タッグとなる。
共演には、ペドロ・パスカル、エマ・ストーン、オースティン・バトラーといったハリウッド屈指のスターが名を連ねるほか、ルーク・グライムス、ディードル・オコンネル、マイケル・ウォードら実力派キャストが集結。アリ・アスター作品史上、最も豪華なアンサンブルキャストが実現した。
本作は本年度のカンヌ国際映画祭コンペティション部門にも招待され、世界中で大きな話題を呼んでいる。

選挙戦が暴走する町「エディントン」の行き着く先は
ニューメキシコ州の小さな町エディントンで繰り広げられる選挙戦は、疑念と怒り、対立が連鎖し、やがて暴力と陰謀が真実を覆い尽くしていく。SNSが煽動装置として機能する現代社会の危うさを映し出す本作は、観客に強烈な問いを突きつける。
果たして、この町に未来はあるのか――。
評価が大きく分かれる話題作『エディントンへようこそ』は、現在全国公開中だ。
■ イベント概要
『エディントンへようこそ』公開記念 YouTube生配信イベント
「#アリ・アスターだけど何か質問ある?」
- 日時:12月23日(火)23:00~23:30(予定)
- ゲスト:アリ・アスター(オンライン出演予定)
- MC:しんのすけ
- 配信:YouTube「MEW’S BOX」
■ 作品情報
- 監督・脚本:アリ・アスター
- 出演:ホアキン・フェニックス、ペドロ・パスカル、エマ・ストーン、オースティン・バトラー ほか
- 原題:EDDINGTON
- 製作:A24
- 配給:ハピネットファントム・スタジオ
- 2025年/アメリカ/148分/PG12
- 全国公開中(TOHOシネマズ 日比谷ほか)
▼ アリ・アスター監督作品紹介
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※配信先情報は2025年12月22日時点のものです。
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『ヘレディタリー/継承』(2018年)

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母エレンの死をきっかけに、グラハム家では不可解な出来事が次々と起こり始める。祖母との確執を抱えていたアニーは、家族に影を落とす不安を拭えないまま、娘チャーリーと息子ピーターを育てていた。やがて突発的な悲劇が一家を襲い、家族の絆は深い喪失と罪悪感によって崩壊していく。悲しみの中でアニーは霊的な世界に救いを求めるが、その行動はさらなる恐怖を呼び覚ます。代々受け継がれてきた血筋の“呪い”と逃れられない運命が明らかになるにつれ、家族は抗えぬ破滅へと導かれていく。日常の崩壊と精神的恐怖を徹底的に描いた本作は、観る者に深い戦慄を残す。
『ミッドサマー』(2019年)

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恋人との関係に悩むダニーは、家族を突然の悲劇で失い、深い喪失感を抱えていた。そんな中、恋人クリスチャンとその友人たちが、スウェーデンの奥地で90年に一度開かれる夏至祭を訪れることになり、ダニーも同行する。白夜の下で行われる祝祭は、花冠や歌、儀式に彩られた牧歌的な雰囲気に満ちていたが、やがて彼らはその裏に潜む異様な掟と残酷な儀式を目の当たりにする。逃げ場のない共同体の中で、精神的に追い詰められていく若者たち。ダニーは恐怖と悲嘆の果てに、想像を超える選択を下すことになる。美しい映像と狂気が同居する、異色のフォーク・ホラー。
『ボーはおそれている』(2023年)

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極度の不安障害を抱える中年男性ボーは、支配的な母のもとで育ち、日常のあらゆる出来事に恐怖を感じながら生きている。母の急死を知らされたボーは葬儀に向かおうとするが、外の世界は暴力や混乱、不条理に満ちており、彼の旅は次々と悪夢のような出来事に阻まれていく。奇妙な人々との出会いや不可解な出来事が現実と幻想の境界を曖昧にし、ボーの内面に潜むトラウマや罪悪感が露わになっていく。母との歪んだ関係と自己否定の連鎖の果てに、ボーは逃れられない裁きの場へと導かれる。アリ・アスター監督が不安と恐怖を極限まで拡張した、悪夢的オデッセイ。
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