ポール・メスカル「ペースダウン」宣言――2028年ビートルズ映画まで仕事をセーブ、舞台復帰も示唆
アイルランド出身の俳優ポール・メスカルは、最新出演作『ハムネット』(2025年)の賞レースキャンペーンの終了後、仕事のペースを落とす予定を明かした。
近年、メスカルはスターダムを駆け上がっている。サリー・ルーニー原作でデイジー・エドガー=ジョーンズと共演したドラマ『ふつうの人々』(2020年)の演技で視聴者の心を掴み、『aftersun/アフターサン』(2022年)、『異人たち』(2023年)、『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』(2024年)などに出演した。
クロエ・ジャオ監督の『ハムネット』では、息子を亡くした悲しみに暮れる父親役を演じた。2028年公開予定のビートルズ伝記映画では、ポール・マッカートニー役に決定している。

ところが、『ザ・ヒストリー・オブ・サウンド(原題:The History of Sound)』(2025年)で共演したジョシュ・オコナーとの英『ガーディアン』紙のインタビューで、メスカルは今後の活動をセーブする計画を語った。
「映画業界に入って5~6年たちますが、私はとても幸運だと思います。しかし、このペースで働き続けることはできないとも感じています。(インタビュアー:仕事をセーブするということですか?)そうです。そうせざるを得ないでしょう。セーブするということは、必ずしも作品の量を減らすという意味ではありません」
メスカルは『ハムネット』のプロモーション終了後からビートルズ伝記映画の公開時期まで、「誰にも姿を見られないようにしたい」と語っている。
彼はその理由を説明した。「仕事をセーブすることで、映画が本来持つ力以上のものを生み出せることを学びたいのです。過去を遡るばかりでは、誇りに思える作品を提供し続けることはできません。どのような配分になるのか自分でも分かりませんが、舞台が恋しいので、数年間は演劇に専念するかもしれません。また、プライベートで優先したいこともあります」
メスカルは、「現役で活躍できなくなることが一番怖いです」と語る。彼にとって一度休むことは、今後も俳優を続けるための選択肢なのだ。「自分が愛するものを恨みたくはありません。大胆な選択だと思われるかもしれませんが、列車から一度降りるという選択肢もあるのです」
オコナーも「私も少し休むつもりです」と明かし、メスカルの意見に共感を示した。「仕事に対して憎しみを抱いてしまうことは、まさに悪夢です。一人の俳優が目に触れる機会が増えれば増えるほど、その俳優が(別の役を演じる際に)役の違いを観客に理解してもらうことは難しくなります」とオコナーは語る。
メスカルが出演するビートルズ伝記映画はサム・メンデスが監督を務め、4人のメンバーそれぞれに焦点を当てた4本が制作される。ポール役のメスカルのほか、ジョン・レノン役にハリス・ディキンソン、ジョージ・ハリスン役にジョセフ・クイン、リンゴ・スター役にバリー・コーガンが決定している。

また、メスカルはリチャード・リンクレイター監督の『メリリー・ウィー・ロール・アロング(原題:Merrily We Roll Along)』にも出演する。同作は、年を重ねていく俳優たちを20年かけてリアルタイムに撮影していくプロジェクトだ。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
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