スター・ウォーズの未来はどうなる?新体制ルーカスフィルムの期待と不安
『スター・ウォーズ』シリーズは今、新たな希望と同時に、避けられない“成長痛”のただ中にある。
長年ルーカスフィルムを率いてきたキャスリーン・ケネディが退任し、今後はデイヴ・フィローニがクリエイティブ面を、リンウェン・ブレナンがビジネス面を担当する新体制へと移行する。大きな節目であることは間違いないが、それは同時に、「スター・ウォーズはこれからどこへ向かうのか?」という問いを突きつける出来事でもある。
ファンの間では以前から噂されていた人事とはいえ、ケネディが築いてきた経験と実績がなくなったあとの劇場公開作品が、今の映画市場で本当に観客を引きつけられるのか。その行方はまだ見えていない。
映画館に戻ってきたが、どこか小さく感じる“新作”
2026年5月に公開予定の『マンダロリアン&グローグー』は、『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』(2019)以来となるスター・ウォーズの劇場公開作だ。ジョン・ファヴロー監督、フィローニ共同脚本という布陣で、シリーズ人気を支えてきたディズニープラス作品の映画化でもある。
しかし、現時点での予告や情報を見る限り、「これは本当に映画でなければならなかったのか?」という疑問も残る。新共和国がディン・ジャリンとグローグーに帝国残党の討伐を依頼するという筋立ては、テレビシリーズの数話分としても成立しそうな内容だ。
テレビシリーズとしての『マンダロリアン』は非常に完成度が高く、銀河史の隙間を描く試みとしても評価されてきた。ただ、劇場版スター・ウォーズには、朝食を食べながら気軽に観る作品とは異なる“特別感”が求められるはずだ。
次に控える新作と、止まったままの企画たち

2027年公開予定のショーン・レヴィ監督作『スター・ウォーズ/スターファイター(原題)』は、ケネディ体制最後の作品となる。『スカイウォーカーの夜明け』から5年後を舞台に、ライアン・ゴズリングやミア・ゴスら豪華キャストが参加する意欲作だ。
前進的な物語と新たなヒーローの登場は期待される一方で、もしジェダイやシス、ライトセーバーといった“スター・ウォーズらしさ”を避ける内容であれば、人気要素が長く不在となる可能性もある。
一方、かつて発表された数々の企画は、いまも宙に浮いたままだ。フィローニが手がけるはずだったスローン大提督を巡るクロスオーバー映画は棚上げされ、『アソーカ』はシーズン2へ、『マンダロリアン』もシーズン4の可能性が語られている。
ジェームズ・マンゴールドによるジェダイ誕生譚、タイカ・ワイティティの企画、ドナルド・グローヴァー主演の『Lando(原題)』、さらにはアダム・ドライバー主演のカイロ・レン映画構想まで──実現するかどうかは、正直なところ不透明だ。
希望は“次の三部作”にある?

ケネディが比較的自信を見せているのが、サイモン・キンバーグによる新たなスター・ウォーズ映画だ。詳細は伏せられているが、三部作構想があるという。フィローニの影響を受けた、フォース神話寄りの物語になる可能性も高い。
さらに気になるのが、デイジー・リドリー主演の『ニュー・ジェダイ・オーダー』だ。『スカイウォーカーの夜明け』から15年後を舞台に、レイがジェダイを再建する物語として発表されたが、制作は停滞している。それでも、続三部作のキャラクターには根強いファンが存在し、最も“安全な選択肢”とも言える。
カイロ・レン復活を望む声や、エピソード10〜12への期待を考えれば、スター・ウォーズの未来は意外とシンプルな答えに行き着くのかもしれない。
新しい銀河、新しいフォースの在り方、新しい物語。その可能性は無限に広がっている。問題は、それをいつ、どの形で実現できるかだ。
ルーカスフィルムはいま一度、スター・ウォーズを「映画館で体験すべき壮大な物語」に戻せるのか。希望は確かにある。ただし、その道のりは思春期のウーキー並みに、痛みを伴うものになりそうだ。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
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