ビリー・アイリッシュ、ICEとトランプ政権を痛烈批判――「環境正義の実現はさらに困難になった」
現地時間1月17日(土)、マーティン・ルーサー・キング・ジュニア非暴力社会変革センターが主催する「MLK Jr. ビーラヴド・コミュニティ賞」授賞式がアトランタで行われ、歌手のビリー・アイリッシュが環境正義賞を受賞した。
受賞スピーチでICEとトランプ政権への不信感を語る
現地時間1月7日(水)、米ミネアポリスでICE(米国移民・関税執行局)の捜査官に女性が射殺された。この事件を受け、アイリッシュは9日(金)、ICEを「テロ組織」と批判した画像をInstagramのストーリーズで発信。このアイリッシュの投稿に対し、米国国土安全保障省は「くだらないレトリック」と反論した。
アイリッシュは今回の受賞スピーチで「正直に言うと、私は受賞に値するとは思っていません」と前置きしてから、トランプ政権とICEを批判した。
「この国と世界の現状を考えると、環境正義の実現はこれまで以上に困難に思えます。そんな今、環境正義のために活動していることを称賛されるのは、非常におかしなことです。隣人が誘拐され、平和的な抗議活動者が暴行・殺害され、市民権が剥奪され、気候変動と戦うための資源が化石燃料と畜産によって削減され、地球が破壊されています。食料や医療へのアクセスは、全アメリカ国民にとっての基本的人権ではなく、富裕層の特権になっています」
「この政権にとって、地球と地域社会を守ることは優先事項ではありません。もはや自分の家や街で安全を感じられない今、この受賞を祝うのは非常に難しいことです」
さらにアイリッシュは、他の受賞者や自身の家族らを称えた。
「今回の受賞者、そしてここにいる皆さんの多くのストーリーにとても感銘を受けました。キング牧師のメッセージに基づいて行動している皆さん、そしてコミュニティの方々に感謝します。そして私をこうして育ててくれた両親、特に母に感謝したいです。私が持つ土台をどう使うかは私の責任であり、私はこの立場にいる者がすべきことをしているだけです」
マーティン・ルーサー・キング・ジュニア非暴力社会変革センターのCEOでキング牧師の娘であるバーニス・キングは、約1,000人が集まったこの会を「人類の真髄を体現した祝典」と呼んだ。
授賞式では、映画『プリンセスと魔法のキス』(2009年)のアニカ・ノニ・ローズとドラマ『アレックス・クロス ~狙われた刑事~』(2024年~)のオルディス・ホッジが司会を務め、チャンス・ザ・ラッパーをはじめとするミュージシャンがパフォーマンスを披露した。この授賞式の様子は2月に米BET局で放送される。
ツアー収益18億円を寄付、億万長者に「問いかけ」も
アイリッシュは昨年10月のウォール・ストリート・ジャーナル・マガジン・イノベーター・アワード授賞式で、2024年~2025年に敢行した『HIT ME HARD AND SOFT』ワールドツアーの収益1,150万ドル(約18.2億円)を、環境正義、炭素汚染の削減、食の平等化に取り組む団体に寄付することを発表した。
この授賞式に出席していたマーク・ザッカーバーグを含む億万長者に向け、アイリッシュは「お金があるなら、困っている人たちに分けてもいいのではありませんか?この中には、私よりずっとお金持ちの方もいます。億万長者の皆さんは、なぜまだ億万長者でいられるのですか?」とスピーチし、話題をさらった。
アイリッシュとジェームズ・キャメロンが共同監督を務めたツアーのコンサート映画『ビリー・アイリッシュ – HIT ME HARD AND SOFT : THE TOUR(LIVE IN 3D)』は、3月20日(金)に全国公開される。

※為替レートは2026年1月20日時点の数値で換算しています。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
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