ホーム » NEWS » カニエ・ウェスト、批判を浴びた問題発言をめぐり謝罪

「私は深く後悔している」──カニエ・ウェスト、全頁広告で過去発言を撤回、謝罪

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発言をめぐり謝罪したカニエ・ウェスト
カニエ・ウェスト(本名:Ye Ye(イェ・イェ)) 写真:VICTOR BOYKO/GETTY IMAGES FOR KENZO
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差別的と受け止められる発言をめぐり批判を浴びてきたカニエ・ウェスト(本名:イェ)は、米紙に全頁広告を掲載し、過去の言動を撤回・謝罪した。
米紙『ウォール・ストリート・ジャーナル』に掲載された全頁広告で、ウェストは自身の言動を深く謝罪するとともに、双極性障害(躁うつ病)と脳損傷が背景にあったと本人は説明している。

「私はナチスでも反ユダヤ主義者でもない。ユダヤ人を愛している」

広告にはそう明記されており、「当時の自分の行動を心から後悔し、深く恥じている。説明責任を果たし、治療を受け、意味のある変化に取り組む」と綴られている。

「自分自身を見失っていた」──事故と精神疾患の告白

カニエ・ウェストは広告文の中で、2002年にレコーディングスタジオを出た直後に起こした自動車事故について言及。この事故で顎を3カ所骨折し、後にその経験がデビュー作『ザ・カレッジ・ドロップアウト』の制作に影響を与えたことは広く知られている。

しかし彼によれば、事故による脳の右前頭葉の損傷は長年正確に診断されず、2023年になって双極性障害(タイプ1)と診断されたという。

「現実との接点を失い、本来の自分から切り離された感覚に陥っていた。問題を放置するほど事態は悪化し、深く後悔する言動を繰り返してしまった」

広告では、家族や愛する人々に恐怖や混乱、屈辱を与えてしまったことへの痛切な後悔も語られている。

カニエ・ウェストの反ユダヤ的問題と、音楽・ファッション業界への影響

カニエ・ウェストの反ユダヤ問題は、2022年以降、音楽業界とファッション業界の双方に深刻な影響を及ぼしてきた。

2025年2月、カニエ・ウェストはアドルフ・ヒトラーへの賛美や、自身をナチスと称する投稿を行い、世界的な非難を浴びた。
さらに同年には「Heil Hitler」と題した楽曲を発表し、ナチス思想や反ユダヤ主義を美化しているとして、音楽業界・市民団体から強い批判を受けている。

こうした一連の言動はAdidasがカニエ・ウェストのブランドYeezyとの契約を解消する決定打となり、フォーブスによればウェストのビジネスは5億ドル以上の損失を被った。

物議を醸した発言を謝罪、カニエ・ウェスト
カニエ・ウェスト、ビアンカ・センソリ夫妻 写真:ALESSANDRO LEVATI/GETTY IMAGES

「破壊的な象徴に引き寄せられた」

広告の中でウェストは、「最も破壊的な象徴として、かぎ十字へと向かってしまった」と記し、多くの暴言について「記憶が曖昧で、まるで体外離脱のような状態だった」と説明している。

また2025年には、妄想・被害意識・衝動性を伴う長期の躁状態を経験し、「人生が破壊された」と表現。自殺を考えた時期もあったと明かし、妻ビアンカ・センソリの勧めで医療支援を受けたことを告白した。

ADLは慎重な見解「行動で示す必要がある」

米国の人権団体反名誉毀損同盟(ADL)は、米『ハリウッド・リポーター』に対し声明を発表。

「イェ(カニエ・ウェスト)の謝罪は長らく待たれていたものだが、長年にわたる反ユダヤ主義的言動が自動的に帳消しになるわけではない。真の謝罪とは、今後同様の行為を二度と繰り返さないことだ」としつつ、「回復への道を歩むことを願っている」とコメントしている。

カニエ・ウェストの反ユダヤ発言問題は、今回の謝罪だけで終わるものではなく、今後の言動と行動によって真価が問われることになる。

※本記事は、本人が米紙広告で公表した声明および関係団体の公式コメントを基に構成しています。
差別的思想や表現を肯定・擁護する意図は一切ありません。
精神状態や医療に関する記述は、本人の説明を紹介するものであり、編集部としての医学的判断を示すものではありません。

※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。

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