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テイラー・スウィフト新曲「Opalite」MV徹底解説|豪華カメオと“魔法のスプレー”に隠された意味

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テイラー・スウィフト新曲「Opalite」MV徹底考察
テイラー・スウィフト、ニューアルバム『The Life of a Showgirl』より 写真:MERT ALAS & MARCUS PIGGOTT; COURTESY OF TAS MANAGEMENT
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「岩と結婚?」「Nope-Aliteって何?」
テイラー・スウィフトの新曲「Opalite」のMVが、奇抜な設定と豪華カメオ出演で話題を呼んでいる。
しかし、その裏にあるテーマは“自己肯定”と“有害な関係性”への風刺だ。
90年代CM風の映像に込められた本当の意味を徹底解説する。

楽曲は最新アルバム『The Life of a Showgirl』収録曲で、MVはスウィフト自身が脚本・監督を担当。ポップスターの枠を超えた“作家性”をあらためて印象づける作品となっている。

主演を務めるのはアイルランド出身俳優ドーナル・グリーソン。さらにキリアン・マーフィー、グレタ・リー、ジョディ・ターナー=スミス、ルイス・キャパルディらがカメオ出演する豪華布陣だ。

テイラー・スウィフト 新曲「Opalite」について語る
テイラー・スウィフトとドーナル・グリーソン 写真:GILBERT FLORES/BILLBOARD/GETTY IMAGES; MAT HAYWARD/GETTY IMAGES

90年代CM風に始まる“魔法のスプレー”

映像は、1990年代風の疑似テレビCMから幕を開ける。

「人生に満足できない」「人間関係に物足りなさを感じる」──そんな悩みを抱える人々に向けて、“Opalite”というスプレー型の“魔法の薬”が宣伝される。

「あなたの問題をパラダイスに変えることができるとしたら?」

幸福を約束するコピーとともに登場するOpalite。しかし、そのきらびやかな演出の裏には、テイラー・スウィフトらしい皮肉とメタ構造が仕込まれている。

テイラー・スウィフト新曲「Opalite」MV徹底考察
キリアン・マーフィー 写真:JC OLIVERA/GETTY IMAGES

岩とサボテンの恋? シュールな比喩構造

CMを見つめているのは、巨大な灰色の“岩”をパートナーに持つスウィフトのキャラクター。彼女は岩とカラオケに行き、友情ブレスレットを作る。これは『The Eras Tour』でファン同士が交換したブレスレットへのオマージュと解釈できる。

一方、ドーナル・グリーソン演じる男性は“サボテン”との関係に悩んでいる。

岩=重荷となる関係
サボテン=触れると傷つく関係

という象徴的構図が浮かび上がる。

互いに満たされない2人はOpaliteを使用し、恋に落ちる。その後は、ショッピングモールでのフォトセッション(カメラマン役はルイス・キャパルディ)、プレッツェルを食べながらのデート、青いスパンコール衣装でのダンス大会と、90年代ラブコメ映画を思わせるノスタルジックな展開が続く。

テイラー・スウィフト「Opalite」MVに出演、歌手のルイス・キャパルディ
ルイス・キャパルディ 写真:DAVID M. BENETT/DAVE BENETT/GETTY IMAGES FOR EVIAN

豪華カメオと二重構造の仕掛け

テレビ画面には、歌手役のグレタ・リー、エアロビ講師役のターナー=スミスが登場。

さらに『The Graham Norton Show』司会者のグレアム・ノートンは、ショッピングモールで“逆効果商品”「Nope-Alite」を売るセールスマンとして登場する。

“Opalite”と“反転語”の“Nope-Alite”。

前者が「自己肯定の選択」なら、後者は「癒されない選択」の象徴だ。

CM内で親指を立てる写真として登場するのがキリアン・マーフィー。物語終盤では、彼がナレーターだったことも明かされるという多層構造が施されている。

ラストでは、岩とサボテンが“Opaliteを通じて出会い”、小規模な結婚式を挙げるというユーモラスな結末を迎える。問題は解決したのか、それとも“商品”に依存しただけなのか──解釈は観客に委ねられる。

発想の原点は『The Graham Norton Show』

テイラー・スウィフト新曲「Opalite」MV徹底考察
グラハム・ノートン、英人気番組『The Graham Norton Show』より 写真:MATT CROSSICK/PA IMAGES VIA GETTY IMAGES

テイラー・スウィフトはInstagramで、本作の構想が2024年10月に出演した英人気番組『The Graham Norton Show』から生まれたと明かしている。

番組収録中、グリーソンが冗談交じりに「テイラーのMVに出たい」と語ったことがきっかけとなり、スウィフトはその1週間後に主演用の脚本をメールで送ったという。

さらに「その夜の出演者全員が参加できたら面白いのでは」とアイデアを発展させ、番組出演者を“90年代へタイムトラベルさせる”コンセプトが誕生した。「まるで大人版の学校のグループ課題のようだった。しかも今回は強制じゃない」

撮影はフィルムで行われ、スウィフトは「想像以上に楽しく、新しい友人と比喩とファッションを手に入れた」と振り返っている。

テイラーの“メタ演出”は次の段階へ

近年、テイラー・スウィフトはセルフディレクションを強化。脚本、監督、コンセプト設計まで主体的に関わることで、映像作品の完成度を高めている。

「Opalite」は単なる恋愛MVではない。有害な関係性の比喩、自己肯定の再構築、メディア消費文化への風刺を、90年代広告パロディというポップな形式に落とし込んだ意欲作である。

イースターエッグやカルチャー引用の数々は、スウィフト作品を読み解く楽しみをさらに拡張している。

“Opalite”を選ぶのか、それとも“Nope-Alite”なのか──その問いは、観る者自身に返されている。

テイラー・スウィフト「Opalite」 【和訳】付きMV

※本記事は英語のをもとに抄訳・要約しました。

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