映画『スクリーム7』LAプレミアで抗議デモ発生 ケヴィン・ウィリアムソン監督「抗議する権利は尊重されるべき」
人気ホラーシリーズ最新作『スクリーム7』のロサンゼルス・プレミア開催中、会場外でパレスチナ支持を掲げる抗議デモが行われ、作品を取り巻く議論が再び注目を集めている。監督のケヴィン・ウィリアムソンは、デモについて「誰もが声を上げる権利を持っている」とコメントした。
『スクリーム7』プレミア会場外でボイコットを訴えるデモ
現地時間2月25日(水)夜、ロサンゼルスのパラマウント・スタジオ周辺では、数十人規模のデモ参加者が行進。参加者の一部はパレスチナ旗を掲げ、「Cancel Paramount+(パラマウント+をボイコット)」「Stand For Free Speech Boycott Scream 7(言論の自由を守れ、『スクリーム7』をボイコットせよ)」などと書かれたプラカードを手にしていた。
「Free Palestine(パレスチナの解放を求める)」といったシュプレヒコールが響き、太鼓やトランペットを鳴らす場面も見られたという。一方、レッドカーペットではニーヴ・キャンベルやコートニー・コックスらキャストが通常通り写真撮影に応じており、会場内には抗議の音がかすかに聞こえる程度だった。
監督ケヴィン・ウィリアムソンの反応
プレミアで抗議について問われたウィリアムソン監督は、米『ハリウッド・リポーター』の取材に対し次のように語った。
「彼らを見た瞬間、胸が締め付けられる思いだった。ここはアメリカであり、誰もが抗議する権利を持っている。自分の信念を伝えたいなら声を上げるべきで、それは尊重されるべき権利だ。私はそれを100%支持する」
政治的立場への直接的な言及は避けつつも、表現と抗議の自由を重視する姿勢を示した形だ。
抗議の背景にあるメリッサ・バレラ降板問題
今回のデモは、活動団体「Entertainment Labor for Palestine」「CODEPINK LA」「Jewish Voice for Peace–Los Angeles」などが主導した。声明では、ハリウッド業界が親パレスチナ的な声を抑圧していると訴え、ガザ情勢を巡る報道姿勢にも批判を向けている。
抗議の大きな理由となっているのが、シリーズ出演者メリッサ・バレラの降板問題だ。彼女は2023年10月のイスラエルとハマスの武力衝突後、SNSでパレスチナ支持の投稿を行い、同年11月に『スクリーム7』から解雇された。
シリーズを手がけるスパイグラス・メディア・グループは当時、「反ユダヤ主義や憎悪を煽る表現には一切容認しない」と声明を発表し、ジェノサイドなどに関する誤った言及やヘイトスピーチを問題視する立場を明確にしていた。
「ボイコット」呼びかけも
主催団体は今回の行動について、『スクリーム7』ボイコット運動への関心を高め、観客に鑑賞を控えるよう呼びかける目的があると説明。主催者であり、長年のシリーズファンでもあるニーノ・テスタは声明で、「メリッサ・バレラはスクリーム・コミュニティの一員であり、仲間が傷つけられた時に声を上げる責任がある」と主張した。
なお、本件についてパラマウントおよびスパイグラス側は、記事掲載時点で追加コメントを発表していない。
『スクリーム7』は北米で2月27日公開予定。作品そのものへの期待と同時に、映画業界と政治的発言を巡る議論も続きそうだ。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
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