スピルバーグ「地球に人類だけではない」UFOと宇宙人の存在に言及 SXSWで新作映画も語る
ハリウッドの巨匠スティーヴン・スピルバーグが、UFOや宇宙人の存在について自身の見解を語った。米テキサス州オースティンで開催された映画祭「SXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)」の基調講演に登壇し、「地球に人類だけが存在するとは思えない」と発言。あわせて、UFOを題材にした新作SF映画『ディスクロージャー・デイ』や映画館体験の価値についても語った。
スピルバーグ「人類だけが存在するとは思えない」
スティーヴン・スピルバーグは、新作映画『ディスクロージャー・デイ』の公開を控える中で、宇宙人の存在について質問を受けた。
「皆さんと同じく確かなことは分からないが、今この地球に、私たち人類だけが存在しているわけではないのではないかと、強く感じている」
そう語ったスピルバーグは、幼い頃から宇宙に知的生命体が存在する可能性について考えてきたという。
また、バラク・オバマ元米大統領が、宇宙人は実在するかのように受け取られる発言をした際には、「これは『ディスクロージャー・デイ』にとって最高の宣伝になると思った」と冗談交じりに振り返った。ただしオバマ氏はその後、「宇宙に生命が存在する可能性」を指していたと説明している。
スピルバーグは、宇宙に知的文明が存在する可能性について次のように述べた。
「この広大な宇宙の中で、人類だけが唯一の知的文明だとは考えにくい。ただし大きな疑問は、今この瞬間、私たちは本当に孤独なのかということだ」
新作『ディスクロージャー・デイ』の着想
スピルバーグは1977年のSF映画『未知との遭遇』以来となる本格的なUFO映画として、『ディスクロージャー・デイ』を制作している。
この作品の着想のきっかけとなったのは、2017年にニューヨーク・タイムズ紙が報じた米政府のUFO調査計画や、近年の米議会公聴会での内部告発だったという。
一方で、本人はこれまでUFOを実際に見たことはないと明かした。
「私は『未知との遭遇』を作ったが、第一種接近どころか、第二種接近すら経験していない。なぜ私だけ見たことがないのか。友人の半分はUFOを見たと言っているのに」
そう語り、冗談交じりに「もし聞こえているなら、ぜひ現れてほしい」と笑いを誘った。
また、もし宇宙人の存在が公式に確認された場合、社会には大きな影響がある可能性があると指摘する。
「もし何十年も前から宇宙人との接触があったと発表されたら、多くの信念体系が揺らぐだろう。しかし、それが破滅的な混乱になるとは思わない」
「続編ばかりではない映画を」
講演では、映画館で作品を観る体験の重要性についても熱く語った。
「同じ続編や同じマーベル映画ばかりを作るのではなく、オリジナル作品を生み出すことが重要だ」
観客が同じ空間で映画を観ることによって生まれる「共有体験」こそが、映画文化の核心だと強調した。
「見知らぬ人たちが同じ暗い空間に集まり、同じ物語に心を動かされる。その体験はリビングでテレビを見るのとはまったく違う」
配信サービスについては「Netflixはすばらしい会社」と評価しつつも、「映画館でこそ本当の体験が生まれる」と語った。
『未知との遭遇』と新作の関係
スピルバーグは講演の中で、1977年の代表作『未知との遭遇』の制作当時を振り返った。
当時はUFOをテーマにした映画が科学と神話の境界にある題材と見られており、企画自体が理解されにくかったという。
「UFO映画を作りたいと言ったとき、多くの人は『ゴシップ紙のネタを映画にするのか』と思った」
なお、新作『ディスクロージャー・デイ』は『未知との遭遇』の精神的な系譜にある作品とみられており、映画の世界では宇宙人の存在が証明されたことで世界的な混乱が起こる様子を描く。
西部劇やお気に入り映画についても言及
スピルバーグは現在、西部劇の新作企画を進めていることも明かした。
「私のキャリアでずっと作りたかったジャンルだ。しかも、とても面白い作品になる」
また、毎年必ず見返す映画としてデヴィッド・リーン監督の『アラビアのロレンス』を挙げた。
「この映画を見ると謙虚な気持ちになる。自分は決してデヴィッド・リーンの域には届かないと思い出させてくれる」
さらに、過小評価されている自身の作品として、1989年のファンタジー映画『オールウェイズ』を挙げた。
「引退するつもりはない」
スピルバーグは講演の最後に、今後も映画制作を続ける意欲を強調した。
「私は決して辞めたくない」
79歳となった現在も、新たな作品づくりへの意欲は衰えていないようだ。
ユニバーサル配給の『ディスクロージャー・デイ』には、エミリー・ブラント、ジョシュ・オコナー、コリン・ファースが出演。人類が宇宙人の存在を示す決定的証拠を得たことで、世界的なパニックと社会的混乱が起きる様子を描く。
同作は2026年7月10日に日本公開予定。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
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