「最低映画」を選ぶ第46回ラジー賞、アイス・キューブ主演映画が5冠
その年の「最低映画」を選ぶ賞として知られる第46回ラジー賞(ゴールデン・ラズベリー賞)の受賞結果が発表され、『ウォー・オブ・ザ・ワールド』(2025年)が最低作品賞に選ばれた。主演のアイス・キューブの最低男優賞などを含め、ノミネートされた6部門のうち5部門を制し、今年の“最多受賞作”となった。一方で、ケイト・ハドソンが名誉挽回賞(Razzie Redeemer Award)を受賞した。
『ウォー・オブ・ザ・ワールド』が最低作品賞など5冠
ラジー賞の投票者によって、2025年の最低作品賞に選ばれたのは『ウォー・オブ・ザ・ワールド』だった。
同作は、主演のアイス・キューブによる最低男優賞のほか、最低監督賞(リッチ・リー)、最低脚本賞、最低リメイク/パクリ/続編賞などを受賞。ノミネート6部門中5部門を制し、今年のラジー賞で最も多くのトロフィーを獲得した。
主催者は声明で、「公開直後から“ヘイト視聴”のカルト作品となった」とコメント。さらに、原作であるH・G・ウェルズの古典小説の古典小説を「徹底的に破壊した」と評し、作品の演出や脚本、主演パフォーマンスを皮肉交じりに言及した。
実写版『白雪姫』の“7人のこびと”も受賞
そのほかの受賞結果では、ディズニー映画『白雪姫』(2025年)の“人工的に描かれた7人のこびと”が最低助演男優賞と最低スクリーンコンビ賞を受賞した。
主催者は同作について、「巨額の製作費を投じながら大きな損失を出した」と指摘し、皮肉を交えて作品を評した。
また、最低女優賞にはアクションコメディ『ブライド・ハード(原題:Bride Hard)』に出演したレベル・ウィルソンが選出。最低助演女優賞は西部劇『ガンスリンガーズ』のスカーレット・ローズ・スタローンが受賞した。
ケイト・ハドソンが名誉挽回賞を受賞
一方で、過去にラジー賞のノミネート経験を持つ俳優の名誉回復を称える「ラジー・リディーマー賞」には、ケイト・ハドソンが選ばれた。
ハドソンは映画『ソング・サング・ブルー/Song Sung Blue』での演技が高く評価され、同作で今年のアカデミー賞にもノミネートされている。
彼女は過去に『ライフ・ウィズ・ミュージック』『マザーズ・デイ』『2日間で上手に彼女にナル方法』などでラジー賞の候補となったことがあるが、2001年には『あの頃ペニー・レインと』でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされた実績も持つ。
なお、ラジー賞は全米50州および20カ国以上から集まった1,223人の会員によるオンライン投票で決定される。
▼第46回ゴールデンラズベリー賞(ラジー賞)ノミネート一覧(受賞は★)
【最低作品賞】
- 『エレクトリック・ステイト』
- 『ハリー・アップ・トゥモロー(原題:Hurry Up Tomorrow)』
- 『白雪姫』
- 『スター・トレック:セクション31』
- ★『ウォー・オブ・ザ・ワールド』

【最低主演男優賞】
- デイヴ・バウティスタ『ロストランズ 闇を狩る者』
- ★アイス・キューブ『ウォー・オブ・ザ・ワールド』
- スコット・イーストウッド『スパイ・エリート』
- ジャレッド・レト『トロン:アレス』
- エイベル・テスファイ『ハリー・アップ・トゥモロー』

【最低主演女優賞】
- アリアナ・デボーズ『LOVE HURTS/ラブ・ハーツ』
- ミラ・ジョヴォヴィッチ『ロストランズ 闇を狩る者』
- ナタリー・ポートマン『ファウンテン・オブ・ユース 神秘の泉を探せ』
- ★レベル・ウィルソン『ブライド・ハード(原題:Bride Hard)』
- ミシェル・ヨー『スター・トレック:セクション31』

【最低助演男優賞】
- ★7人のこびとたち『白雪姫』
- ニコラス・ケイジ『ガンスリンガーズ(原題:Gunslingers)』
- スティーヴン・ドーフ『ブライド・ハード』
- グレッグ・キニア『オフ・ザ・グリッド(原題:Off the Grid)』
- シルヴェスター・スタローン『スパイ・エリート』
【最低助演女優賞】
- アンナ・クラムスキー『ブライド・ハード』
- エマ・ホーヴァス『ザ・ストレンジャーズ:チャプター2(原題:The Strangers: Chapter 2)』
- ★スカーレット・ローズ・スタローン『ガンスリンガーズ』
- ケイシー・ロール『スター・トレック:セクション31』
- イシス・ヴァルヴェルデ『スパイ・エリート』
【最低監督賞】
- ★リッチ・リー『ウォー・オブ・ザ・ワールド』
- オラトゥンデ・オスンサンミ『スター・トレック:セクション31』
- ルッソ兄弟『エレクトリック・ステイト』
- トレイ・エドワード・シュルツ『ハリー・アップ・トゥモロー』
- マーク・ウェブ『白雪姫』
【最低スクリーンコンボ賞】
- ★7人のこびとたち『白雪姫』
- ジェームズ・コーデンとリアーナ『劇場版スマーフ/おどるキノコ村の時空大冒険』
- アイス・キューブとZoomカメラ『ウォー・オブ・ザ・ワールド』
- ロバート・デ・ニーロ(フランク役・ヴィト役の一人二役)『アルトナイツ』
- ザ・ウィークエンドと彼の肥大化したエゴ『ハリー・アップ・トゥモロー』
【最低リメイク・パクリ・続編賞】
- 『ラストサマー:リターンズ』
- 『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ2』
- 『劇場版スマーフ/おどるキノコ村の時空大冒険』
- 『白雪姫』
- ★『ウォー・オブ・ザ・ワールド』
【最低脚本賞】
- 『エレクトリック・ステイト』
- 『ハリー・アップ・トゥモロー』
- 『白雪姫』
- 『スター・トレック:セクション31』
- ★『ウォー・オブ・ザ・ワールド』
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
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