【F1バーレーンGP予選】フェルスタッペン今季初ポール、ハミルトン2番手フロントロー
セパンに移転した歴史的な一戦——マレーシアがバーレーンGPを代理開催する特別な週末
なぜ「バーレーンGP」がマレーシアで開催されるのか
今週末のグランプリは、2026年F1カレンダーの中で最も特別な背景を持つ一戦だ。正式名称は「F1ガルフエアー・バーレーングランプリ in マレーシア」——バーレーンのグランプリが、マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで開催される。
その理由は中東情勢にある。バーレーンでの開催が困難となったことを受け、FIAとF1は迅速に解決策を模索した。その結果、F1との長い歴史を持つマレーシアが手を挙げた。バーレーンのサルマン皇太子兼首相とマレーシアのアンワル・イブラヒム首相が合意し、両国の友好関係と国際的な協力によってこの異例の開催が実現した。
バーレーンGPはF1における重要な役割を持つ。1999年から2017年まで続いたマレーシアGPの記憶も残るセパン・インターナショナル・サーキットは、このグランプリの「代替会場」として申し分のない舞台だ。FIA会長モハメド・ベン・スレイエムは「マレーシアはF1の長く重要な歴史を持ち、セパンへの帰還はこの特別な大会の象徴だ」と語っている。
セパンはその独特のレイアウトで知られる——長いストレート、タイトな低速コーナー、そして熱帯の気候がもたらす予測不能な気象条件。今週末もその条件が予選を特別なものにした。
予選——フェルスタッペン、圧巻の今季初ポール

マックス・フェルスタッペンがQ1からQ3まで全セッションのトップを譲らず、1分35秒130で今シーズン初のポールポジションを獲得した。これまでのバクーでの復調、マドリードでの奮闘に続き、ついに予選での本来の輝きが戻ってきた。
Q1ではフェルスタッペンが早々に主導権を握り、アウディのボルトレートが8番手に滑り込む驚きの場面もあった。一方、ヒュルケンベルグはわずか0.087秒差でQ1敗退という悔しい結果に。ハース勢、ウィリアムズのアルボン、キャデラック勢もここで姿を消した。
Q2ではフェルスタッペンが1分35秒台に突入し一人別次元の速さを見せた。アントネッリはトラックリミット違反でタイムを抹消される不運に見舞われたが、新品タイヤで仕切り直して2番手タイムを確保。ボルトレートが土壇場でタイムを更新したことでローソンがわずか0.209秒差でQ3進出を逃すという痛恨の結末となった。
Q3は一方的だった。フェルスタッペンは最初のアタックで後続に0.3秒以上の差をつけ、最終アタックでさらにタイムを縮めて1分35秒130を叩き出した。完璧なポール。ハミルトンが今週末最高のパフォーマンスで2番手を奪い、フロントローを獲得——チャンピオンシップを争うフェラーリにとって重要な予選結果だ。3番手のハジャーは5グリッド降格ペナルティにより決勝は8番手スタートとなる。
アントネッリは4番手、ルクレール5番手。マクラーレン勢はノリス6番手、ピアストリ7番手。ラッセルはトップから0.741秒差の8番手と苦しい一日となった。
明日の決勝、フェルスタッペンとハミルトンのフロントロー対決が今シーズンの潮目を変えるか。チャンピオン争いの行方を左右しうる歴史的な一戦が、セパンで幕を開ける。
予選結果(トップ10):
- フェルスタッペン(レッドブル)
- ハミルトン(フェラーリ)
- ハジャー(レッドブル)※5グリッド降格
- アントネッリ(メルセデス)
- ルクレール(フェラーリ)
- ノリス(マクラーレン)
- ピアストリ(マクラーレン)
- ラッセル(メルセデス)
- ガスリー(アルピーヌ)
- ボルトレート(アウディ)
