ヴァレンティノ、新クリエイティブ・ディレクターにアレッサンドロ・ミケーレを抜擢

Alessandro Michele to Serve as New Creative Director of Valentino
メット・ガラに登場したアレサンドロ・ミケーレ(左)とジャレッド・レト(右)

GUCCIの看板デザイナーだったアレッサンドロ・ミケーレ氏が、ピエルパオロ・ピッチョーリ氏の退任に伴い、ヴァレンティノの新しいクリエイティブ・ディレクターに就任することになった。

ミケーレはGUCCI時代、自身の個性的でノスタルジックながら未来志向のデザインで大人気となり、2年で売上を20年ぶりの50%増に押し上げた実績があった。

しかし、GUCCIの親会社ケリングの期待に応えられず、2年前に解雇されていた。

一方、ヴァレンティノはGUCCIより規模は小さいが、高級イブニングウェアやロックスタッド・アクセサリーで知られ、王室や一流セレブを顧客に持つ高級ブランドだ。

ピッチョーリは20年以上に渡りヴァレンティノを率いてきた名デザイナーである。

ミケーレの就任でどうなるか注目される。彼の個性的な“マキシマリスト的”デザインが、最近の“落ち着いた高級路線”の潮流に反発するのか、それとも新たな変化をもたらすのか、ファッション業界では大きな話題となっている。

どちらに転んでも、ここ数シーズンでミニマリズム路線が主流だっただけに、大きな変化が訪れるものと予想される。

ケリングのCEOフランソワ・アンリ・ピノーも前年にヴァレンティノの株を30%取得しており、かつての部下であるミケーレの復権にどう対応するか興味深い。

ミケーレを解雇した立場としては、彼の再浮上にどう対処するか頭を悩ませていることだろう。

同社の収益確保と創造性、ピノーがどちらを重視するかで、ミケーレの運命も大きく変わってくるだろう。

すでにファッション界では、ミケーレがさらにバレンシアガやジバンシーなど別のブランドへ移る可能性や、89歳のジョルジョ・アルマーニの後継者となる可能性についても、臆測が飛び交っている。

ミケーレの斬新で個性的なデザインが、今後のファッション界にどのような影響を与えるのか、業界全体から熱い視線が注がれている。

次なるデザイナーの“夢の舞台”はどこになるのか、世間の注目を集めることは間違いない。

※本記事は抄訳・要約です。オリジナル記事はこちら

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