パラマウントのシャリ・レッドストーンが単独路線を選択した場合、ピーコックとのストリーミング提携が次の一手になるかもしれない
大物実業家が、デビッド・エリソンのスカイダンスとの合併やソニー・アポロからの現金での買収提案を却下した場合、関係者によれば、NBCユニバーサルとのストリーミング提携が、不安げな投資家を鎮めるための最も確実な方法になるかもしれないという。
シャリ・レッドストーンがパラマウントで単独路線を選択することになれば、NBCユニバーサルのピーコックとストリーミング提携を結ぶことが次の一手になるだろうと関係者は示唆している。現在、スカイダンスやソニー・アポロとの潜在的な合併は不透明で、パラマウントの行方は宙に浮いている状態だ。
父の帝国を解体することになるソニー・ピクチャーズとアポロ・グローバル・マネジメントからの260億ドルの買収提案は、レッドストーンにとって魅力的ではないようで、パラマウントの将来はますます不透明になっている。
パラマウントの取締役会がクリス・マッカーシーを「暫定的最高執行責任者」に指名したことで、両ストリーミング・サービスを強化するためのピーコックとの潜在的な協力関係に関する憶測が高まっている。
Paramount+とPeacockの加入者数を合わせても1億人に達するが、NetflixやDisney+などのストリーミング大手に大きく水をあけられており、競争力を維持するための戦略的提携の必要性を示唆している。しかし、そうしたパートナーシップの具体的な内容は不明で、業界の観察筋はその実現可能性と潜在的な構造について疑問を呈している。
パラマウントでは3人の共同CEOという型破りなリーダーシップ構造が採用されているが、意思決定の明確さと戦略的方向性に懸念が生じており、ウォール街のアナリストは同社の将来を懐疑的に見ている。Netflixのような稀なケースでは成功を収めたこともあるが、パラマウントの状況では、トップ幹部間の監督体制と責任分担が不明確だ。
パラマウントのリーダーシップと戦略的方向性をめぐる不透明感が市場のボラティリティを高めており、現在の経営体制の持続可能性に疑問が投げかけられている。
詳しくはTHR.comの記事をご覧ください。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
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