竹内力『猿の惑星/キングダム』“ラスボス”のセリフ実演にW・ボール監督「パーフェクト」と絶賛

『猿の惑星/キングダム』ジャパンプレミアの様子

SF映画の人気シリーズ最新作『猿の惑星/キングダム』のジャパンプレミアが8日、東京・TOHOシネマズ新宿で行われた。

ウェス・ボール監督とプロデューサーのジョー・ハートウィックが来日。日本語吹き替え版の声優を務めた俳優の竹内力、声優の小松未可子、松岡禎丞が上映前の舞台挨拶に登壇した。

1968年の第1作『猿の惑星』からリメイク、リブートを含めこれまでに8本が製作されたハリウッドを代表するシリーズ。7年ぶりの新作にボール監督は、「手綱を取るための唯一の方法は、過去に敬意を払いつつも距離を取り、前進して新しい物語、アドベンチャーを創造することだった」と説明した。

ハートウィックも「私の重要な役割は、監督のビジョンをスタッフと共有して形にすることだった」というコンセプトででき上がった物語は、現代から300年後の人間が退化し猿たちが支配するようになった世界が舞台。ボール監督は、「最高峰のVFXが見ていただけるし、スペクタクルと心を動かす感動を楽しんでいただける。今までのファンも新しい世界を再発見できるし、初めてふれる方も分からないということはなく入り込めると自負している。最高の劇場体験をしてほしい」と自信たっぷりに語った。

猿たちを支配するプロキシマス・シーザーの吹き替えを担当した竹内は、「1作目から50年以上も続く世界的なシリーズに携われて大変うれしく思っている」と笑顔。「威風堂々としたラスボスのような感じを出せるよう、全身全霊を込めて声を吹き込みました」とアピールした。

そして、「なんて素晴らしい日だ」と叫ぶようなセリフを実演。ボール監督は、「ソー・グッド。パーフェクトなキャスティング。日本語版が見たくなったよ」と絶賛した。さらに、福岡の伝統工芸品である今宿人形のプロキシマスのお面をプレゼントされ、「日本、大好き。オフィスの書斎に飾るよ」とご機嫌だった。

主人公の猿ノア役の松岡は、「ネタバレはできないが、とあるシーンで涙が止まらなくなり、心が張り裂けそうなくらい痛くなった」と意味深発言。人間界のヒロイン・ノヴァ役の小松も、「彼女の賢さ、まな差しに宿る意志の強さ、運動神経の良さと魅力がたくさん詰まっている。目を凝らして見てほしい」とファンの期待をあおった。

取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴木元

【関連記事】

Similar Posts