山﨑賢人『キングダム 大将軍の帰還』でNYアジアン映画祭「ザ・ベスト・フロム・ザ・イースト・アワード」受賞

「ザ・ベスト・フロム・ザ・イースト・アワード」を受賞した山﨑賢人
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米国のニューヨーク・アジアン映画祭2024で20日(日本時間21日)、『キングダム 大将軍の帰還』がリンカーンセンターで上映され、主演の山﨑賢人が「ザ・ベスト・フロム・ザ・イースト・アワード」を受賞した。

日本をはじめ中国、韓国、タイなどアジア各国から90本以上が紹介される映画祭で、今年で23回目を迎える。同賞は、全出品作の中から国際的な人気と秀逸さを見せた俳優が毎年1人選出され、山﨑が日本人として初受賞となった。

山﨑は上映前の授賞式で、「本当にうれしく思います。『キングダム』は自分にとって凄く大切な作品の1つです。1人では、このような賞をいただくことはできなかった。日本の最高のスタッフ、キャスト、皆で作り上げたからこそだと思うので、チームを代表していただきたいと思います。キングダムを愛していただいている皆さんに、この場を借りて感謝を伝えたいです」と感激のスピーチ。クリスタル製のトロフィを「凄く重いです」と苦笑しながらも、誇らしげに掲げた。

映画祭ディレクターのサミュエル・ジャミエは、「これまでのシリーズ3作で大ヒットを続け、多くの優れた俳優たちの演技が胸躍る興奮と感動を提供しています。山﨑さんは、このシリーズの主役として魅力的な熱演と感動的な演技を披露し、そう快なアクションシーンでも見事なパフォーマンスを見せてくれました」と称賛。全米ではシリーズ第1作『キングダム』(2019)が劇場公開されているだけだが、Netflixなどで第3作まで全て配信されており、上映の約300席のチケットも完売の人気となった。

中国の春秋・戦国時代を舞台に、戦災孤児の信が天下の大将軍を目指し成長していく壮大な物語。上映後のQ&Aでは信の魅力について聞かれ、「凄く真っすぐでウソがない、気持ちのいい人間だからかなと思います。自分も影響を受けて、そうありたいと思っていたので、見ていただいた皆さんも信の真っすぐさに心を動かされているのかなと思います」と見解を述べた。

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サミュエル・ジャミエ(左)山﨑賢人(右)

ニューヨークは初めての訪問で、「皆さんが温かく迎えてくれたので、すごく楽しかったです。日本ではなかなか聞かれないような角度の質問も多くて、また違った角度で『キングダム』の魅力を伝えられたかなと思います」と充実した笑顔。そして、「心を震わされて熱くなれる、日本のエンターテインメントの最高峰なので、もっともっと『キングダム』の面白さが広がっていったらいいなと思います」と期待した。

『キングダム 大将軍の帰還』は今月12日に公開され、21日までに観客動員200万人、興行収入30億円を突破する大ヒットとなっている。

取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴木元

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