ヴェネツィア映画祭 2024:『ジョーカー』続編がコンペ部門に選出、北野武監督最新作も上映へ
23日、2024年開催の第81回ヴェネツィア国際映画祭の公式ラインナップが発表され、2019年の映画『ジョーカー』の続編『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』(10月11日公開)がコンペティション部門に選出された。
トッド・フィリップス監督が手がける『ジョーカー』シリーズの1作目は、2019年に金獅子賞を受賞。前作でアーサー・フレック/ジョーカーを演じアカデミー主演男優賞に輝いたホアキン・フェニックスが続投し、レディー・ガガ(ハーレイ・クイン役)、ザジー・ビーツ、ブレンダン・グリーソン、キャサリン・キーナーが共演する。
また、ヴェニスの常連であるブラッド・ピットとジョージ・クルーニーも、ジョン・ワッツ監督のアクションドラマ『ウルフズ』(9月20日公開)で映画祭にカムバック。同じ仕事を任された2人の孤独なフィクサーを描く本作は、アウト・オブ・コンペティション部門で上映される。
さらに、アウト・オブ・コンペティション部門のラインナップには、日本のレジェント監督・北野武の最新作『Broken Rage』、前作『AGGRO DR1FT』が昨年の映画祭で上映され、注目を集めたハーモニー・コリン監督の最新作『Baby Invasion』などが含まれている。
そのほか、今年のコンペティション部門では、アンジェリーナ・ジョリーがオペラ歌手、マリア・カラスに扮する伝記映画『Maria』(パブロ・ラライン監督)、スペインの巨匠ペドロ・アルモドバル最新作『The Room Next Door』、ルカ・グァダニーノ監督×ダニエル・クレイグ主演の『Queer』、そしてニコール・キッドマン主演のA24制作エロティック・スリラー『Babygirl』(ハリナ・ライン監督)などが上映される。
今年のコンペ部門の審査員長は、フランスの名優イザベル・ユペール(『エル ELLE』『ピアニスト』)が務め、ジェームズ・グレイ、アンドリュー・ヘイ、アグニエシュカ・ホランド、クレベール・メンドンサ・フィリオ、アブデラマン・シサコ、ジュゼッペ・トルナトーレ、ユリア・フォン・ハインツ、そしてチャン・ツィイーら審査員とともに金獅子賞受賞作品を選出する。
第81回ヴェネツィア国際映画祭は、現地時間8月28日~9月7日まで開催。
以下、「ヴェネツィア国際映画祭 2024」の主なラインナップ
オープニング作品
- 『ビートルジュース ビートルジュース』 監督:ティム・バートン
クロージング作品
- 『L’Orto Americano』 監督:プピ・アヴァティ
コンペティション部門
- 『The Room Next Door』 監督:ペドロ・アルモドバル
- 『Campo di Battaglia (Battleground)』 監督:ジャンニ・アメリオ
- 『Leurs enfants après eux (And Their Children After Them)』 監督:リュドヴィック・ブケルマ、ゾラン・ブケルマ
- 『The Brutalist』 監督:ブラディ・コーベット
- 『Jouer avec le feu (The Quiet Son)』 監督:デルフィーヌ・クラン、ミュリエル・クラン
- 『Vermiglio』 監督:マウラ・デルペロ
- 『Iddu (Sicilian Letters)』 監督:ファビオ・グラッサドニア、アントニオ・ピアッツァ
- 『Queer』 監督:ルカ・グァダニーノ
- 『Kjærlighet (Love)』 監督:ダーグ・ヨハン・ハウゲルード
- 『April』 監督:デア・クルムベガシュヴィリ
- 『The Order』 監督:ジャスティン・カーゼル
- 『Maria』 監督:パブロ・ラライン
- 『Trois amies (Three Friends)』 監督:エマニュエル・ムレ
- 『Kill the Jockey』 監督:ルイス・オルテガ
- 『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』 監督:トッド・フィリップス
- 『Babygirl』 監督:ハリナ・ライン
- 『Ainda estou aqui (I’m Still Here)』 監督:ウォルター・サレス
- 『Diva Futura』 監督:ジュリア・ルイーズ・スタイガーヴァルト
- 『Harvest』 監督:アティナ・ラヒル・ツァンガリ
- 『Qing chun gui (Youth — Homecoming)』 監督:ワン・ビン
- 『Stranger Eyes』 監督:ヨー・シュー・ホア
アウト・オブ・コンペティション部門(フィクション)
- 『ビートルジュース ビートルジュース』 監督:ティム・バートン
- 『L’Orto Americano』 監督:プピ・アヴァティ
- 『Il tempo che ci vuole』 監督:フランチェスカ・コメンチーニ
- 『Phantosmia』 監督:ラヴ・ディアス
- 『Maldoror』 監督:ファブリス・ドゥ・ヴェルツ
- 『Broken Rage』 監督:北野武
- 『Baby Invasion』 監督:ハーモニー・コリン
- 『Cloud クラウド』 監督:黒沢清
- 『Finalement (Finally)』 監督:クロード・ルルーシュ
- 『ウルフズ』 監督:ジョン・ワッツ
- 『Se posso permettermi Capitolo II』 監督:マルコ・ベロッキオ
- 『Allégorie citadine (An Urban Allegory)』 監督:アリーチェ・ロルヴァケル、JR
その他の部門の選出作品はこちら。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。翻訳/和田 萌
【関連記事】
- ホアキン・フェニックス主演『ジョーカー2』予告解禁 10月11日公開 – THR Japan (hollywoodreporter.jp)
- パルムドール受賞作『Anora』予告が公開 ー ショーン・ベイカーが贈る、現代版“プリティ・ウーマン” – THR Japan (hollywoodreporter.jp)
- 『ビートルジュース』続編、ヴェネツィア映画祭のオープニング作品に決定 – THR Japan (hollywoodreporter.jp)
- ジョージ・クルーニー×ブラッド・ピットが再共演!― 新作『Wolfs』予告公開 – THR Japan (hollywoodreporter.jp)