エミー賞初ノミネートに8人が語る－『SHOGUN 将軍』の浅野忠信や『私のトナカイちゃん』のジェシカ・ガニングなど

エミー賞のノミネート発表を受けて、初めてノミネートされた8人の俳優たちが、自身のプロジェクトがどのように時代を反映したのかを語ってくれた。

ジェシカ・ガニング

『私のトナカイちゃん』でマーサ役（Netflix）

番組が特別なものだと実感したのはいつですか？

番組が配信されて数日後、イギリスで本当に注目を集め始めたときのことを覚えています。そして、リチャード（クリエイター）と私は配信から1か月ほどしてロサンゼルスに行きましたが、それが非常に非現実的でした。その時に、アメリカの視聴者にも届いていることが少しずつ実感として湧いてきました。それは私たちにとって本当に信じられないことでした。この作品をとても誇りに思っていますが、もっとスローペースで成長するイギリスのインディー作品、ニッチなものになるかと思っていました。「私のトナカイちゃん？クリスマスの話？」（笑）

今シーズン、あなたを驚かせたパフォーマンスは何ですか？

リチャード・ガッドと対抗することになりますが、『リプリー』のアンドリュー・スコットの演技は、非常に長い間見た中で最高のものの一つでした。また、すべてのコメディ、特に『HACKS（原題）』の大ファンです。

ラモーネ・モリス

『ファーゴ』でウィット・ファー役（FX）

ノミネートされる可能性を感じていましたか？

自分のパフォーマンスには非常に自信がありましたし、他の皆のパフォーマンスにも自信がありました。私にとってはどちらに転んでもおかしくありませんでした。ジョン・ハムとジュノー・テンプルが以前から賞レースで注目を集めていたので、彼らがノミネートされるのは当然だと思っていました。だから、ショックを受けたと言うときは、本当に完全に驚いたということです。

『ファーゴ』以外で応援している番組は？

『SHOGUN 将軍』— あの番組には夢中です。あの時代に生まれて、そこで起こった出来事を目撃したかったとさえ思います。それに『三体』— あの番組の俳優の中には私の大好きな人たちがいます。

ライザ・コロン=ザヤス

『一流シェフのファミリーレストラン』でティナ・マレロ役（Hulu）

このノミネーションを受けるかもしれないと気づいた瞬間は？

ノミネートされるとは全く思っていませんでした。本当に。キャロル・バーネットやメリル・ストリープと同じカテゴリーでノミネートされるなんて、夢にも思いませんでした。

自分の番組以外で応援している番組は？

ラテン系アーティストが出演している全ての番組です！今は『トゥルー・ディテクティブナイト・カントリー』、『ホワット・ウィ・ドゥ・イン・ザ・シャドウズ』、『フュード／確執カポーティ vs スワンたち』、『ファーゴ』を応援しています。

浅野忠信

『SHOGUN 将軍』で樫木藪重役（FX）

あなたの番組が特別なものであると気づいた瞬間は？

シリーズに対する反応や、国内外での高評価を見たときです。

今シーズン、あなたを驚かせたパフォーマンスは何ですか？

澤井杏奈が演じる鞠子、特に第9話での演技です。もし番組を見たことがあれば、なぜ最後の2話で自分のキャラクターを嫌いになったのか分かるでしょう。

ルイス・プルマン

『レッスン in ケミストリー』でカルヴィン・エヴァンス役（Apple TV＋）

エミー賞までの数ヶ月間、何を期待していますか？握手や赤ちゃんにキスするのは得意ですか？

握手や赤ちゃんにキスするのが大好きです。多くの人と会えること以外にはあまり期待していません。このノミネートリストを見ていると、尊敬する人ばかりなので、彼らに会えて、何かしら学べることを楽しみにしています。

今シーズンで特に魅了されたパフォーマンスはありますか？

アンドリュー・スコットとジョン・ハムの演技は素晴らしいと思いました。マット・ボマーも素晴らしかった。リチャード・ガッドとトム・ホランダーも。本当に贅沢な悩みのようなものです。どうなるか分かりませんが、まるでグラディエーターたちの闘いのようです。『一流シェフのファミリーレストラン』のチーム全体が素晴らしいと思いますし、エボン・モス＝バクラックはずっとファンでした。ウォルトン・ゴギンズもお気に入りで、彼とは一緒に仕事をしたことがあり、いつも応援しています。

ニッキー・グレイザー

『Nikki Glaser: Someday You’ll Die （原題）』（HBO）

今年エミー賞にノミネートされるかもしれないと気づいたのはいつですか？

『The Greatest Roast of All Time: Tom Brady（原題）』は私にとって大きな瞬間で、一晩で知名度が急上昇しました。ローストが私のスペシャルを後押しするとは意図していませんでしたが、ちょうど同じ週にスペシャルが公開されたことが重なりました。その時に、自分が特別な瞬間を迎えていると感じ、「これは本当に実現するかもしれない」と思いました。スペシャルを作っている時、エミー賞にノミネートされると確信していました。普段は何かを確信したり、自分が何かを受けるに値すると感じることはありませんが、この作品はこのカテゴリーに入るべきレベルに達しており、このビジネスのアイコンや巨匠たちと一緒にノミネートされるべきだという確信がありました。

応援しているパフォーマンスはありますか？

『ファーゴ』のジュノー・テンプルです。

クリステン・キッシュ

『トップ・シェフ』（Bravo）

初めてエミー賞にノミネートされたときの気持ちは？

テレビ業界に関わって数年が経ちます。『トップ・シェフ』は私が初めて対決に参加した番組で、それは10年以上前のことです。テレビでのキャリアとしての自分にまだ完全には追いついていないかもしれません。もし誰かに「何をしているの？」と聞かれたら、私は「シェフです」と答えます。たとえテレビのMCもしているとしても、「テレビのMCです」とは言いません。

ナヴァ・マウ

『私のトナカイちゃん』でテリ役（Netflix）

あなたの番組が特別なものであると気づいたのはいつですか？

番組が配信された時、私は病床にいました。オンラインで多くの人々が番組について話しているのを見ていました。初めて家を出たのは大学の同窓会に行くためでした。人々がこんなにも興奮していて、自分たちのつながりを表現したがっていることに驚きました。その次の週には、満員の劇場でパネルディスカッションに参加し、拍手喝采を浴びました。そのスケールの大きさに常に適応している感じです。

最も驚いた『私のトナカイちゃん』のファンは誰ですか？

カーディ・Bがインスタライブで番組について話しているのを見たときは非現実的でした。たまたまインスタグラムを見ていたら、「カーディ・Bがライブ配信を開始しました」という通知が来ました。インスタライブを見たことはなかったのですが、なぜか見てみたら、彼女が番組について話していました。彼女は男性の性的虐待生存者についての文化的な沈黙について話していました。これこそが文化的な影響力です。

※本記事は抄訳・要約です。オリジナル記事はこちら。

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