アルフォンソ・キュアロンの話題作『ディスクレーマー 夏の沈黙』ヴェネツィアワールドプレミアで大喝采を浴びる
主演のケイト・ブランシェット、ケヴィン・クライン、サシャ・バロン・コーエン、コディ・スミット=マクフィー、そして『イカゲーム』で人気のチョン・ホヨンが、煌めくイタリアの太陽の下、アカデミー賞を5度受賞しているキュアロンと共にレッドカーペットを歩いた。
メキシコ人監督による長らく製作中だったストリーミング・シリーズのデビュー作『ディスクレーマー 夏の沈黙』は、木曜日の夜ヴェネツィア国際映画祭でのワールドプレミアで熱狂的なスタンディングオベーションを受けた。キュアロンとアップル・スタジオは、最初の4つのエピソードを披露した。3時間を超える長い上映時間にもかかわらず、ベニスのサラ・グランデ映画館に照明が灯ると、観客はすぐに立ち上がって拍手を送った。
主演のブランシェットが到着するなり大歓声が沸き起こった。彼女がその日の初めに冗談で言っていたように裸では勿論なかったが、首元が詰まったシンプルで美しい黒のパンツスーツに身を包み、背中にはビーズのネックレスを重ねていた。 彼女の後には、共演者のサシャ・バロン・コーエン、コディ・スミット=マクフィー、ルイス・パルティッジ、レイラ・ジョージ・ドノフリオ、チョン・ホヨンが続いた。
ファッションインフルエンサーであり、Netflixの『イカゲーム』でブレイクしたホヨンことチョンは、ベニスのカーペットに並んだ多くのZ世代参加者の注目の的であり、彼女がカメラの前に姿を現すと歓声が沸き起こった。
全7章で綴られる『ディスクレーマー 夏の沈黙』は、ルネ・ナイトの同名ベストセラー小説を原作としている。キャサリン・レイヴンズクロフト(ブランシェット)は、他人の悪行や罪を暴くことで名声を築いてきた高名なジャーナリストである。しかし、ある日見知らぬ作家から小説を受け取ったキャサリンは、自分がその小説の主人公となり、自分の暗い秘密を暴露されていることに気づき愕然とする。作家の正体を暴こうと奔走するキャサリンは、自分の人生や夫ロバート(バロン・コーエン)や息子ニコラス(スミット=マクフィー)との関係が壊れる前に、自分の過去と向き合うことを余儀なくされる。
本シリーズは、10月11日に最初の2エピソード、その後毎週金曜日に新しいエピソードがApple TV+で世界的に配信される。この番組は、キュアロンがアップルスタジオと包括的な契約を結んだ初めての番組となる。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。翻訳/山中 彩果