ワーナー・ブラザース・ディスカバリー、テーマパークやスタジオツアーを担う新体験部門を立ち上げ
テーマパーク、スタジオツアー、テーマ展示、小売などのライブ体験に注力するという大きな賭けに出ているワーナー・ブラザース・ディスカバリーは、それらの最大化を目的とした新部門を設立した。
新部門はワーナー・ブラザース・ディスカバリー・グローバル・エクスペリエンスと呼ばれ、スタジオツアーや展示会のような自社運営による体験と、ユニバーサル・デスティネーションズやミラル(テーマパークにおけるハリー・ポッターの本拠地)との取引のようなライセンスによるエンターテイメントの両方を包括する。
WBDスタジオのCOOであるサイモン・ロビンソンが新部門を率い、WBDの最高収益・戦略責任者であるブルース・キャンベルにレポート、コンテンツ運営については引き続きCFOのグンナー・ヴァイデンフェルスにレポートするという組織体制。
ピーター・ヴァン・ローデンは、グローバルテーマ・エンターテイメント担当副社長として、ハリー・ポッターのようなライセンス事業を指揮。サラ・ルーツは、英国やハリウッドのスタジオツアーや小売のような所有事業を監督する。
「WBD(ワーナー・ブラザーズ・ディスカバリー)は、テーマパーク、ツアー、展示、小売など、世界中のファンにロケーションベースでの体験を提供する素晴らしい組み合わせを持っています。この2つのチームが1つの屋根の下に集結することで、私たちはすべての体験型ビジネスの才能とリソースを活用することができると信じています」。ヴァイデンフェルスは水曜日のバンク・オブ・アメリカのカンファレンスでこのニュースを発表し、エクスペリエンス部門は「約5億ドルの収益事業」であると語った。
「非常にダイナミックに成長しており、我々が非常に大きな投資をしてきた分野。私はこの事業が大好きです。なぜなら、この事業はポートフォリオ全体で最も大きなリターンをもたらしてくれるから。リーブスデンでは、メイキング・オブ・ハリー・ポッター・ツアーをすでに10年以上運営しています。昨年東京でもオープンしましたが非常に好調で、この部門の成長と収益に大きく貢献しています。他の機会も検討していますがこの分野は、私がもう少しリスクを取って大きなリターンを得る感覚、能力に自信をつけながら取り掛かっていきたい分野でもあります。」
ライブ体験はディズニーやユニバーサルの巨大テーマパークを筆頭に、エンターテインメント企業にとって急成長しているビジネスだ。WBDのユニークなところは、ハリー・ポッター展やスタジオ・ツアーのような運営体験だけでなく、シックス・フラッグスが管理するハリー・ポッターやDCコミックスのようなIPライセンス事業を通じて、独自の道を切り開いている点である。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。翻訳/山中 彩果