『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』出演俳優が「史上最悪の映画」と批判
『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』で、アーカム・アサイラムの警備員としてわずかなシーンに登場したティム・ディロンが、この作品を「史上最悪の映画」と批判した。彼はジョー・ローガンのポッドキャストに出演し、次のように語った。
「最初の『ジョーカー』の後で、『これはインセル(女性嫌悪者)に好まれた作品だ』『間違ったメッセージを与えた』といった声が多くありました。そこで彼らは『じゃあ逆の方向に行ってみよう』と考えたのでしょう。そして今ではホアキン・フェニックスとレディー・ガガが、もう狂ってるとしか思えないくらい踊りまくっているんです」
歌と踊りのシーンが多いこの映画は、ワーナー・ブラザーズがミュージカルとして宣伝しなかったものの、ゴールデングローブ賞ではフェニックスとガガをミュージカルまたはコメディ部門でノミネートする方針を取っている。しかし、先月公開された時点で興行的にも批評的にも失敗とみなされている。
アメリカ国内での公開週末の興行収入はわずか3,800万ドルで、その後2週目には81%減少。全世界での総興行収入は約2億500万ドルに達しているが、そのうち1億4,500万ドル以上は海外からの収入となっている。
ディロンは続けて、撮影時からキャストたちは「悪い映画を作っている」と感じていたそうだ。
「この映画には筋が通ってないんです。僕たち警備員役の仲間たちと一緒にアーカム・アサイラムで働いている設定なんですが、隣の人に向かって『これ、何なんだ?』と言うと、彼も『これはダメだな』って答えるんです。お昼休みには、『話の流れってあるのかな?彼が彼女に恋するって話なのか?』と話し合ってました。……観て楽しむ価値もないほどひどい作品です」
一方で、クエンティン・タランティーノは、ブレット・イーストン・エリスのポッドキャストで『ジョーカー:フォリー・ア・ドゥー』を称賛している。
「本当に、ものすごく気に入りました。映画作りの観点で期待して観に行ったんですが、最初は『知的な実験みたいな作品で、映画としては機能しないかもしれないが、それなりに評価できるだろう』と考えていました。でも、実際は知的なエクササイズではなく、心を引き込まれました。ミュージカルシーンがすごく良くて、特に歌が平凡であればあるほど、逆に良かったと思います」と述べている。
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