『グラディエーター2』プロデューサー、古代ローマへの回帰について語る「単なる模倣にはなりたくなかった」
[本記事は、映画『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』のネタバレを含みます。]
『グラディエーター』続編、長い制作過程を経て遂に始動
ハリウッドで長年企画されてきた『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』が、新たな展開を迎えている。プロデューサーのダグラス・ウィックとルーシー・フィッシャーが、映画の制作秘話を明らかにした。
続編の最大の課題は、オリジナル作品で主人公マキシマス(ラッセル・クロウ)が死亡していたことだった。「続編には面白いアイデアもあったが、ラッセルのキャラクターは死んでいた。死後の世界から戻ってくるというアイデアは、いつも少し絶望的だった」とウィックは語った。最終的に、マキシマスの息子であるルシウス(ポール・メスカルが演じる)に焦点を当てることに決定した。「マキシマスは常に彼の精神的な父親でしたが、当時はマキシマスが実際に実の父親であるとは決めていませんでした」とウィックは語った。
制作陣は、続編が現代社会の問題を反映することにこだわった。ウィックは「すべての時代劇は現代を映し出す鏡でなければならない」と強調し、政治への富裕層の影響を物語のテーマの一つとしている。
2023年の作家・俳優ストライキは、制作に大きな影響を与えた。撮影停止により、全員が編集版を組み立て、撮影再開後に改善を加えることができたが、映画の規模があまりにも大きかったため、カメラが回っていなくても費用は増大した。フィッシャーは当時を説明する。「450 室のホテルを閉鎖し、コロッセオを支える足場など、あらゆるものを借り続けなければなりませんでした。いつ再開できるかわかりませんでした。」
制作においても難題が続いた。リドリー・スコット監督の初期の編集版は4時間近い長さに達し、多くのシーンが削除された。メイ・キャラマウィのシーンはほぼ完全にカットされるなど、厳しい編集作業が行われた。
続編は、壮大な物語と現代社会への批評的な視点を持ちながら、長い制作過程を経て、いよいよ観客の目に触れる日が近づいている。
ウィックとフィッシャーが、グラディエーター三部作の可能性などについて議論した会話はオリジナル記事より確認できる。
※本記事は抄訳・要約です。オリジナル記事はこちら。
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