2025年のハリウッド業界、注目すべきトピックを厳選して紹介
2025年のハリウッドについては予測が難しいものの、いくつかの兆しが見えており、予測可能な部分もある。2024年には大規模な制作の停滞や興行収入の低迷などがあり、驚きの出来事もあった。
米ハリウッド・リポーターは、2025年に起こるであろうハリウッド業界の動向について予測し、注目の内容を紹介する。
次のジェームズ・ボンドは誰か…
『007』シリーズの次回作『Bond 26』は、ダニエル・クレイグがジェームズ・ボンド役を卒業して、次のジェームズ・ボンドを誰が演じるかという議論を呼んでいる。アーロン・テイラー=ジョンソンが有力候補とされたが、『007』シリーズのプロデューサー、バーバラ・ブロッコリは過去に直感で俳優を選んできたため、予想通りにはいかないことが多い。2005年、クレイグが選ばれた時も物議を醸していた。
2025年には新しいジェームズ・ボンドが誰なのか明らかになると思われるが、アーロン・テイラー=ジョンソンではなく、ジョシュ・オコナーが次のジェームズ・ボンドを演じることになると予想している。
米最高裁、著作権 vs AI の訴訟を取り上げる
ハリウッドでは、テクノロジーとエンターテイメントが交わる重要な問題が注目されている。それは「AIシステムが著作権で保護された素材を使って学習することは合法か?」という問いである。
この問題は、公正使用や知的財産権の境界を問い直すもので、裁判所は簡単に答えを出せていない。音楽出版社がアマゾンのAnthropicを訴えている裁判では、担当裁判官がクリエイター側に有利な判断が下されない可能性があることを示唆している。最終的には、アーティストや作家、新聞社からの訴訟が最高裁で審理されることになると予想されている。
米興行収入は90億ドル台にまで回復
2024年の興行収入は昨年の90億ドルから減少するものの85億ドル以上になると予想されている。これは、ストライキやパンデミックによる編集作業の遅れが影響している。
2019年の110億ドルのパンデミック前の水準にはまだ約20億ドル足りないが、2024年の状況と比べて2025年は大きな改善が見込まれている。
2025年には、『ジュラシック・ワールド/リバース(原題)』や『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』、『ウィキッド ふたりの魔女』、『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』などが公開予定で、1月には『ウルフマン(原題)』、2月には『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』、3月には実写版『白雪姫』など期待作が登場する。
また、アナリストたちは、2026年には興行収入が100億ドルを超えると予測している。
※この記事は要約・抄訳です。オリジナル記事はこちら。
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