【訃報】アニメ『きかんしゃトーマス』の生みの親、ブリット・オールクロフト氏が81歳で逝去
40年前に機関車トーマスをアニメーション化してテレビに送り出し、愛され続ける収益性の高いフランチャイズを立ち上げたイギリスの脚本家、監督、プロデューサーのブリット・オールクロフト氏が死去した。81歳であった。
1940年代の児童書シリーズでこのキャラクターを発見し、リンゴ・スターがテレビの車掌さん役に最適だと考えた人物である。
娘のホリー・ライト氏が『ニューヨーク・タイムズ』紙に語ったところによると、オールクロフト氏はクリスマスの日にロサンゼルスで死去したとのことである。
『機関車トーマス』は、ウィルバート・オードリー牧師が息子のために作った木製の玩具をモデルに、1940年代の児童書シリーズで創造した。オールクロフト氏による最初のアニメ化は、自宅を抵当に入れて資金を調達し、1984年にイギリスのITVで『きかんしゃトーマス(Thomas the Tank Engine & Friends)』として放送された26話のシリーズであった。
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オールクロフト氏は、この温かな番組の最初のナレーターとなる車掌さん役にザ・ビートルズのリンゴ・スターを起用し、その後ジョージ・カーリン、アレック・ボールドウィン、ピアース・ブロスナンらが続くことになる。
トーマスは1989年、オールクロフト氏とアメリカのプロデューサー、リック・シゲルコウが制作したスピンオフを米の子供向け番組『シャイニング・タイム・ステーション』にてコーナードラマとし、アメリカのチャンネル「PBS」に進出した。1996年には、番組タイトルを「Mr. Conductor’s Thomas Tales」としトーマスを主体とする番組となった。
また、キャサリン・トーザーの著書にインスピレーションを得た象の物語のアニメシリーズ『マンフィーのふしぎな冒険』も手掛け、これは英国で1994年に放送が開始された。
1943年12月14日、イギリスのウェスト・サセックスで生まれたヒラリー・メアリー・オールクロフト氏は、19歳でBBCに就職。その後、サザン・テレビジョンで働き、自身のプロダクション会社を設立してテレビや舞台作品を手掛けた。
トーマスとの出会いは1979年、イギリスの蒸気機関車についてのドキュメンタリーを制作中のことであり、このキャラクターを使った番組の放送開始までには5年を要した。
イギリスのヒット・エンターテインメント社が2002年に彼女の会社を買収し、さらにトイメーカー大手のマテル社が2012年に6億8000万ドルの取引の一環としてヒット社を買収した。オールクロフト氏はその後、2000年の映画『トーマスと魔法の線路』の脚本、監督、制作を手掛けた。
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