2024年の映画ベスト10!日本公開予定の最新作がランクイン
米『ハリウッド・リポーター』の映画コラムニスト、ボリス・キット氏が2024年の映画ベスト10を発表した。
2024年は、『デッドプール&ウルヴァリン』が全世界興行収入13.4億ドルを突破し、全世界R指定映画歴代1位を更新。
また、デブ・パテルが監督と主演を務めた『モンキーマン』、元海兵隊員の戦いを描いたNetflix『レベル・リッジ』、ジェイク・ギレンホール主演『ロードハウス』など見応えあるアクション映画が際立っていた。
アニメーション映画にとっても忘れられない年になった。ディズニー&ピクサー映画『インサイド・ヘッド2』は、全世界アニメーション映画史上1位を達成。
様々なジャンルの中から、2024年大注目の映画ベスト10を厳選した。
2025年に日本公開予定の最新作が多数ランクインしているので、ぜひチェックしてほしい。
■批評家たちが選ぶ2024年映画ベスト10はこちら
米THRの批評家が選ぶ2024年の映画ベスト10 パルムドール受賞作『ANORA アノーラ』ほか
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10位『フォールガイ』
オープニング興行収入が予想より低迷した『フォールガイ』だが、これまでハリウッド映画を支えてきたスタントマンへの愛が詰まったアクション大作でありながら、主演2人の恋の行方を描いた王道のロマンティック・コメディでもあり、見応えたっぷりの王道アクション映画に仕上がっている。
大けがを負い一線を退いていたスタントマンのコルトは、ハリウッド映画に復帰することになり、撮影現場で監督を務める元恋人ジュディと再会。
元スタントマンのデビッド・リーチが監督を務め、主人公コルトをライアン・ゴズリング、元恋人ジュディをエミリー・ブラントが演じた。
9位『ザ・サブスタンス』
第77回カンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞したボディ・ホラー『ザ・サブスタンス』。
バイオレンス・スリラー『REVENGE リベンジ』のコラリー・ファルジャが監督を務め、美と若さに取りつかれた元スター女優をデミ・ムーアが怪演した衝撃作。
2025年1月6日に開催された第82回ゴールデン・グローブ賞で、デミ・ムーアは女優賞を初受賞した。
テレビ番組をクビになった50歳を超えた元スター・エリザベス(デミ・ムーア)は、ある新しい再生医療に手を出し、より若くて美しいスー(マーガレット・クアリー)を自分の中から生み出す。
日本では2025年5月16日より公開される。
8位『トランスフォーマー/ONE』
オプティマスプライスとメガトロンの若き日の友情や、トランスフォーマーの変形の起源を描いた3DCGアニメーション。
兄弟のような絆で結ばれているオプティマスプライスとメガトロン。ある日恐ろしい陰謀と敵の存在を知り、新たに授かった変形能力で危機に立ち向かっていく。
『トランスフォーマー』史上最も情緒的でありながら、最大の激戦を描いたSF超大作になっている。
『トイストーリー4』のジョシュ・クーリー監督のもと、クリス・ヘムズワース、ブライアン・タイリー・ヘンリー、スカーレット・ヨハンソンらが声優を務めた。
7位『悪魔と夜ふかし』
『悪魔の夜ふかし』は、『エクソシスト』『キング・オブ・コメディ』など70~80年代の名作ホラーへのオマージュを盛り込んだ作品だ。
1977年、ハロウィンの夜。深夜トークバラエティ番組の司会者ジャック・デルロイは、オカルト・ライブショーで番組の人気回復を図っていた。ポルターガイストや悪魔祓いがスタジオで披露されるなか、悪魔が憑依している少女リリーが登場する。ジャックが話を聞くうちに、思いがけない惨劇が起きる。
ファウンドフッテージとドキュメンタリー形式で描いた追体験ホラーだ。
クリストファー・ノーランやドゥニ・ヴィルヌーヴ監督作品で注目を集めたデヴィッド・ダストマルチャンが主人公の司会者ジャックを演じている。
本作は現在日本で公開中、2025年2月5日Blu-ray・DVDが発売開始予定。
6位『Kill(英題)』
第48回トロント国際映画祭ミッドナイト・マッドネス部門で第2位に輝いたインド映画『Kill(英題)』。
ニューデリー行きの列車でナイフを持った武装集団が乗客を脅し始める。列車に居合わせた陸軍特殊部隊の主人公は、人々を救うため闘いに挑んでいく。
狭い列車内で壮絶な戦いを繰り広げるアクションスリラー。
監督はニキル・ナゲシュ・バートが務め、主演のラクシュ・ラルワニは本作が長編映画デビューとなる。
日本では2025年公開予定。
5位『ロングレッグス』
鬼才オズグッド・パーキンスが監督・脚本を手掛けたサスペンススリラー『ロングレッグス』。
全世界興行収入1億ドルを突破し、さらに過去10年の独立系ホラー映画では全米最高となる興行収入を記録した話題作だ。
新人FBI捜査官リー・ハンカーは未解決一家連続殺人事件の捜査を任される。10の事件に共通するのは、父親が家族を殺害したのちに、自殺していること。すべての犯行現場には暗号で書かれた「ロングレッグス」からの手紙が残されていた。リーは少しずつ事件の真相に近付いていくが…。
冒頭から不気味さが漂い、あまりの恐怖に喉がじわじわと締めつけられる。
オスカー俳優ニコラス・ケイジが40年以上のキャリアで初めてのシリアルキラー役を演じている。
2025年3月14日(金)から全国公開。
5位『野生の島のロズ』
ピーター・ブラウンの児童書『野生のロボット』シリーズを映画化した、ドリームワークス・アニメーション最新作『野生の島のロズ』。
無人島に漂流した最新型アシストロボットのロズ。都市生活に合わせてプログラミングされていたロズは、野生の島では全く機能しない。そんなある日、雁の卵を見つけ孵化させるとひな鳥から「ママ」と呼ばれる。ひな鳥のキラリを育てていくうちに、ロズの中に心が芽生え始める。
瑞々しくエネルギーに溢れたアニメーション、個性あふれ魅力的なキャラクターたち、心揺さぶられる感動と奇跡の物語、そしてアクションまであり見応えたっぷりだ。
『ヒックとドラゴン』のクリス・サンダーズが監督を務め、主人公ロズの声優を『ブラックパンサー』のルピタ・ニョンゴ、日本語版吹き替えを綾瀬はるかが担当。
日本では2025年2月7日(金)から公開する。
3位『エイリアン:ロムルス』
45年続く大人気シリーズ第7作目となる『エイリアン:ロムルス』は、恐怖の原点にして頂点である『エイリアン』(1979年)の“その後”を描いたサバイバル・スリラー。
第1作の監督リドリー・スコットを製作陣に迎え、主演を『シビル・ウォー アメリカ最後の日』のケイリー・スピーニー、デヴィッド・ジョンソンが務めた。
CGに頼ることなく製作し、第1作当時の面影を残しながら究極のスリルとともに、衝撃のクライマックスへと向かっていく。
2位『ウィキッド ふたりの魔女』
20年以上も愛され続けている大ヒットブロードウェイ・ミュージカル「ウィキッド」を映画化した『ウィキッド ふたりの魔女』。
名作小説「オズの魔法使い」の前日譚となる物語。少女ドロシーがオズの国に迷い込む前に遡り、この国で最も嫌われた“悪い魔女”と最も愛された“善い魔女”のはじまりを描いている。
“悪い魔女”エルファバを実力派俳優のシンシア・エリヴォ、“善い魔女”グリンダを世界的スーパースターのアリアナ・グランデが演じた。
先日1月6日に発表された第82回ゴールデン・グローブ賞でシネマティック・ボックスオフィス・アチーブメント賞を受賞し、3月2日開催の第97回アカデミー賞受賞の有力候補として期待がかかる注目作だ。
日本では2025年3月7日(金)から公開。
1位『デューン 砂の惑星PART2』
第94回アカデミー賞で6部門を受賞したSF超大作『デューン 砂の惑星』の続編。
ハルコンネン家の策略により、アトレイデス家は全滅する。しかし後継者ポールは砂漠を逃れ生きていた。ポールは砂漠の民チャニと心を通わせながら、救世主として宿敵に立ち向かっていく。
前作の壮大な世界観をそのままに、最新作では覇権をめぐる人間模様、圧倒的な映像美、大迫力のアクションシーンがさらにスケールアップしている。
ティモシー・シャラメ、ゼンデイヤ、レベッカ・ファーガソン、オースティン・バトラー、フローレンス・ピューら豪華俳優陣の共演も見逃せない。
※本記事は英語の記事を編集しました。
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