【訃報】イギリスの名撮影監督ロジャー・プラット77歳で逝去
『バットマン』(1989年)や『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』(2005年)で撮影監督を務めたロジャー・プラットが、77歳で亡くなったことが英国撮影監督協会(BSC)によって報じられた。死因や場所は明らかにされていないが、先月亡くなったとされている。
1947年にイギリス中部で生まれ育ったロジャー・プラットは、ロンドン・フィルム・スクールで学び、映画監督テリー・ギリアムと長年にわたり共に仕事をしてきた。二人は『モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル』(1975年)の撮影現場で出会い、ギリアムはプラットとの出会いを次のように振り返った。
「橋の死のシーンを撮影していたとき、遠くの山々をバックに橋を見上げる劇的なショットが必要でした。カメラを崖の端に置いたものの、レンズが足りなかったんです。道路から遠く、光がなくなりつつあり、最悪の状況でした」
「そのとき、この男が‘少し待ってください’と言って、私たちがまだバタバタしている間に、山を一気に下り、川を渡り、反対側の山を登り、カメラトラックに到着して、必要なレンズを持ってきました。それをカメラに取り付けて、無事に撮影ができたんです。あの瞬間が、私がロジャーを好きになった瞬間でした」
さらに、ロジャー・プラットは、リチャード・アッテンボロー監督とも深く関わり、『ハリー・ポッターと秘密の部屋』(2002年)、『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』(2005年)、『トロイ』(2004年)、『フランケンシュタイン』(1994年)、『ショコラ』(2000年)、『ベスト・キッド』(2010年)など、撮影監督として35本以上の映画に携わった。また、1989年のティム・バートン監督『バットマン』のビジュアルでも知られ、スーパーヒーロー映画のファンにも広く認識されている。
※この記事は要約・抄訳です。オリジナル記事はこちら。
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