【LA山火事】アカデミー賞は予定通り開催!米THRが追及
未だ鎮火されていないロサンゼルスの大規模山火事による混乱のさなか、一部のメディアは、「映画芸術科学アカデミーが3月2日日曜日にLAで開催予定の第97回アカデミー賞授賞式の中止を検討している」と示唆する根拠のない嘘を広めている。
最初に記事を出したのは、イギリスのタブロイド紙「ザ・サン」。現地時間火曜日の夕方に同社のWebサイトへ投稿し、米ニュースサイト「ドラッジ・レポート」が「独占」と題して「オスカーの脅威 ロサンゼルスの山火事を受け、幹部らが密かに式典の大幅な変更を計画し、2025年のオスカーが中止寸前」と見出しを付けたことがネット上で広まった。
この記事は続けて、「3月3日のアカデミー賞授賞式が中止されるための秘密の『緊急戦略』が用意されている」誤った日付とともに主張し、「アカデミー賞授賞式は米アカデミー賞96年の歴史の中で初めて中止される方向。アカデミー賞公式委員会とトム・ハンクス、 エマ・ストーン、 メリル・ストリープ そしてスティーブン・スピルバーグをはじめとするスターが日々状況を注視している」と記載。
そこで、米ハリウッド・レポーターは、アカデミーの幹部や、前述のスターに近い情報筋に直接話を聞いた。
すると、そのような計画は検討されておらず、そのような諮問委員会も存在しないと判明した。
現在、今回のアカデミー賞をどのように進行すべきか検討している唯一の機関は、組織の55人からなる理事会のみで、「ザ・サン」に挙げられた名前は入っていない。
そして今週月曜日に発表された最新の情報では、現在47日後に迫っているアカデミー賞授賞式の日付は変更されないというものだ。
しかし、理事会には火災で家を失った4人が含まれており、オスカーのノミネート投票期間が延長された。
また、アカデミー賞ノミネート者の昼食会が中止、そして科学技術賞の授与も延期されている。
アカデミー賞授賞式そのものを変更するには、アカデミーと長年の放送パートナーであるABCとの間で十分な協議が必要となる。そして現在、運営部内では、火災救援活動への資金集めや祝賀活動に役立つ方法で授賞式及び番組放送を継続すべきだという意見が主流となっている。
アカデミー賞授賞式には通常約1,000人の地元住民が出席するが、これまで一度も中止されたことはなく、新型コロナウイルス感染症によるパンデミックの年でも、多少の延期こそされたもの、簡素化された形で開催された。
3月2日に予定されている授賞式を中止する動きやはり、現状発表されていない。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
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