ジミー・カーター元大統領、オーディオブックのナレーションでグラミー賞を受賞
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ジミー・カーター元大統領が、2025年グラミー賞のオーディオブックのナレーション部門で4度目の受賞を果たした。
カーター元大統領はフォークソングと日曜学校のレッスンを収めたアルバム『Last Sundays in Plains: A Centennial Celebration』のナレーションで、トロフィーを獲得。このアルバムは2024年8月に発売され、カーター氏が100歳の誕生日を迎える約2ヶ月前のことだった。亡き元大統領の孫、ジェイソン・カーター氏がステージでトロフィーを受け取った。
■ジミー・カーター元大統領の著書を読む
1977年から1981年まで第39代アメリカ大統領を務めたジミー・カーターが、退任後の活動を振り返り、人権擁護の観点から、女性の権利の推進に向けて、「いま、アクションを起こそう」と世界に呼びかける。意見の分かれる問題も含まれるにもかかわらず、本書が共感を呼ぶのは、あらゆる人に対する敬意をカーターが忘れないからだろう。良心とは何か、という問いに対する一つの答えが、本書にある。(Amazonより引用)
ジェイソン氏は「祖父は私にとって非常に重要な存在でした」と語り、「この数週間で、世界中から、多くの皆さんから、膨大な愛情を感じました。彼の言葉がこのように家族や世界のために残されることは、本当に素晴らしいことだと思います」と述べた。
同氏はスピーチの中で、アルバムの楽器編曲を担当したカビール・セガールを紹介。「カビールは長い間私たちの家族の一員であり、非常に親しい関係にあります」と述べ、オーディオブックの最初のアイデアを思いついたのもセガールだと語った。
■大ベストセラーの第2弾「知の英断」
「戦争をしなかった唯一のアメリカ大統領」ジミー・カーター、50年続いたハイパーインフレを数か月で解消したフェルナンド・カルドーゾ元ブラジル大統領……ネルソン・マンデラのもとに集まった「知の長老たち」(エルダーズ)は世界の“困難”にどう立ち向かうのか。現代最高の「知の実践者」6人が世界の課題と解決策について答える、大ベストセラー『知の逆転』に次ぐ第2弾!(Amazonより引用)
スピーチの終わりには、カーター元大統領のオーディオブックに関わった多くの人々に感謝の言葉を述べた。ジョン・バティステ、リアン・ライムス、ダリアス・ラッカーをはじめ、元大統領が50年間日曜学校を教えていた教会にも感謝を表した。
カーター元大統領は、バーバラ・ストライサンドの『My Name Is Barbra』、ドリー・パートンの『Behind the Seams: My Life in Rhinestones』、ジョージ・クリントンの『…And Your Ass Will Follow』、ガイ・オールドフィールドのプロデュースによる『All You Need Is Love: The Beatles in Their Own Words』を打ち破り、この部門での4度目の受賞となった。
この受賞により、ジミー・カーター元大統領はオーディオブック部門で最も多くの受賞歴を持つ人物として、マヤ・アンジェロウと並んでいた記録を抜いた。同氏は過去に2018年の『Faith – A Journey For All』、2015年の『A Full Life: Reflections at Ninety』、2005年の『Our Endangered Values: America’s Moral Crisis』で最優秀オーディオブック・スピーキング部門のグラミー賞を受賞しており、同氏は生前に他にも9つのグラミー賞ノミネートを受けていた。
※本記事は抄訳・要約です。オリジナル記事はこちら。
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