アリアナ・グランデの再来、ポップスターから『ウィキッド』主演まで
![アリアナ・グランデ Photographed by AB + DM; Styling by Mimi Cuttrell; Hair: Alyx Liu. Makeup: Michael Anthony. Set Design: Lauren Bahr at Walter Schupfer Management.](https://hollywoodreporter.jp/wp-content/uploads/2025/02/P59x50s60s15349-copy-SPLASHNEW.jpg)
「ごめんなさい」アリアナ・グランデは、涙が目に溜まり始めた最初の瞬間にそう言った。彼女はブロードウェイミュージカル『ウィキッド ふたりの魔女』の映画版で主演を務め、アカデミー賞に初ノミネートされた喜びで涙が止まらないという。この作品は、ブロードウェイミュージカルを原作とし、その元となった小説を映画化した7億ドル規模の超大作だ。
グランデは長年音楽業界で活躍し、グラミー賞ノミネートやビルボード1位の実績を持つが、今回のノミネートを「遠くから見ていたコミュニティからの承認」と感じていると語った。彼女にとって、この受賞はこれまでの自分の姿とは異なる、本当の自分が見られた特別な瞬間だと感じている。
「自分がやっている、あるいはやってきた仕事が、なんというか、十分なものになっているというか、大きな影響を与えている、そういう風に感じられるのは素晴らしいことです」グランデは言う。
一見すると、10年以上にわたって「自分自身」としてパフォーマンスを続けてきた彼女にとっては、矛盾した発言にも思える。アリアナ・グランデはこれまでに18回のグラミー賞ノミネートを獲得し、Billboard Hot 100で9曲のNo.1ヒットを記録し、Instagramのフォロワーは3億7600万人を超えている。しかし、彼女のトレードマークである高い位置に結ばれたポニーテールや、ダボッとしたスウェットシャツ、空高くそびえるブーツ—それらは本当の彼女ではない。
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『ウィキッド ふたりの魔女』への道のり
「ある時点で、ポップスターとしてのアリアナ・グランデというキャラクターに疲れてしまうんです。だって、それは“キャラクター”なんですから。」グランデは語った。「自分自身や自分の物語の一部は確かに楽曲に織り込まれているけれど、それが広まってセンセーショナルに扱われるうちに、どんどん自分の手を離れていってしまう。でも、そのすべての下には、ただの“ボカラトン出身のアートが大好きな女の子”がいるだけなんです。だからこそ、今回このキャラクターに没入することが、私にとって深く癒される贈り物になったんだと思います。一つの仮面を外して、別の仮面をかぶることができたから」
グランデは、ポップスターとしてのキャラクターに次第に違和感を覚えるようになり、仮面を脱ぐことが癒しになったと語る。映画『ウィキッド』で演じるグリンダも、表向きは華やかだが内面にトラウマを抱えており、その点で自身と重なる部分があった。グランデがキャスティングされた直後から、監督のジョン・M・チュウとともにその共通点を探り始めた。このプロセスが、最終的に彼らの「グリンダ像」を形作ることになった。
「彼女は自分の人生についてたくさん話してくれました。アリアナ・グランデというキャラクターを演じながら、同時に成長し、人生の悲劇を経験してきたことも含めて。」そう語るチュウは、グランデの人生における最も暗い時期をほのめかしている。2017年、「デンジャラス・ウーマン・ツアー」のマンチェスター公演で自爆テロが発生し、22人の観客が犠牲になり、多くの負傷者を出した。そして翌年、親しい友人であり、コラボレーターであり、元恋人でもあったラッパーのマック・ミラーが、26歳という若さで薬物の過剰摂取により亡くなった。
「彼女はどんなにつらくても、ステージに立ち、人々に喜びを届けなければならなかった。その苦しさについても話し合いました。」チュウは続ける。「そこがすべての始まりでした。グリンダのキャラクターの種がまかれた瞬間です。もちろん、これはアリアナ・グランデの物語ではないけれど、彼女とグリンダは、同じ庭に生きる存在だったんです」
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しかし、その役を得るのは決して簡単でも速いものでもなかった。実際、グランデはプロデューサーのマーク・プラットとジョン・M・チュウの前で3回もオーディションを受けなければならなかった。彼らは、世界的なポップスターでありながら映画主演の経験がない彼女を起用することに、本当に慎重だったのだ。それに加えて、この役にはユーモアと繊細さを兼ね備えた演技が求められていた。
最初のオーディションの後、彼女は“ポップスターらしさ”を取り払うように指示された。そのため、2回目のオーディションでは、ファンデーションなし、アイライナーなし、ポニーテールもなしで挑むことになった。
「分かっていない人たちは「そんなのバカバカしいよ、みんなあなたの才能を知ってるのに」と言っていました。でも私は、「それはありがたいけど、グリンダという役にはそれ以上のものが求められるの。自分の力で勝ち取りたいし、そうじゃなければやりたくない」と思ったんです」とグランデは語る。
その真剣な姿勢こそが、今回のプロモーション活動全体を通して彼女を特徴づけている。「このプロセスを通じて、自分自身を深く知ることができる美しい進化の時間になりました。私はこう思いました。「ああ、私、この”飾り”を取った下の自分のことが大好きだ」って」
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しかし、慎重なキャスティングにはチュウ監督の懸念にももっともな理由があった。その当時、グランデの“ハリウッドでの実績”と言えるものは、13歳のときに出演したブロードウェイ・ミュージカル『13』と、その後すぐに演じたニコロデオンの人気コメディ『ビクトリアス』の陽気な相棒キャット・バレンタイン役、そして短命に終わったスピンオフ『サム&キャット』くらいだった。それ以降、彼女は音楽活動に完全に没頭し、俳優としての仕事はほとんどしていなかった。ただ、時折『サタデー・ナイト・ライブ』に出演し、コメディセンスや完璧なモノマネを披露することはあった。(彼女のジェニファー・クーリッジのモノマネは一見の価値があるので、ぜひ調べてみてほしい。)
そんな彼女が、唯一俳優業に戻るきっかけになり得たのが『ウィキッド ふたりの魔女』だった。そして彼女は、その想いを一貫して、強くアピールし続けてきた。
「アリアナ・グランデは、10年近くにわたって僕をストーキングしていたようなものだよ」と語るのは、ブロードウェイ版『ウィキッド』のプロデューサーでもあったマーク・プラットだ。「彼女はとても可愛らしい方法で、映画版の話が持ち上がるたびに『お会いできますか?』と聞いてきたんだ。」
実際、グランデが『ウィキッド』を“夢の舞台”と語っている過去のインタビュー映像は数多く残っている。彼女がこの作品を初めてブロードウェイで観たのは10歳のときだった。そして2011年、彼女がCAAと契約した際にも、『ウィキッド』への出演が自身の“情熱”であり“最優先事項”だと明言していた。(当時、彼女は18歳だった。)
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正式なオーディションプロセスが現実味を帯びてくると、グランデは名コーチのナンシー・バンクスに指導を依頼した。彼女の指導を受けたことのある俳優には、マーゴット・ロビー、ジェニファー・アニストン、フォレスト・ウィテカーなど、名だたるスターが名を連ねる。
まだ脚本すら完成していなかったため、バンクスは「演技の特訓コース」と呼べるような形で、他の作品からモノローグをいくつも選び、グランデに与えた。
「週に3回、1回2時間、それを何ヶ月も続けました。彼女はひたすら集中し、(ボーカルコーチの)エリック・ヴェトロのレッスンから私のところへ直行していました」とバンクスは振り返る。そして、彼女の真剣な姿勢に圧倒されたという。「本当にすごい人たちは、みんな必死に努力するものだけど…彼女は私を疲れ果てさせたくらいよ。でも、それは最高の意味でね」
ある時点で、グランデはこのプロセスにあまりに没頭しすぎたあまり、他の候補者(レネー・ラップ、アマンダ・セイフライド、ダヴ・キャメロンなど)にアドバイスを送り、リハーサル時間まで共有するほど熱心だった。
しかし、2021年末、最終的にグランデがグリンダ役を勝ち取った。チュウ監督が彼女に合格を知らせる瞬間を捉えた映像は、すでに何度もネット上で話題になっている。
バルマンのドレス、アイリーン・ニューワースのイヤリング着用
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「私はグリンダが大好きなの」と、涙を流しながら語るグランデ。「彼女を絶対に大切にする。」
その後、グランデはすぐにロンドンに移住。映画のパート1とパート2を1年半かけて連続撮影する間、彼女は他のことには一切手を出さなかった。歌わず、作曲もせず、ツアーもせず、ただひたすらこの作品に打ち込んだ。
その決断には、監督のチュウも今でも驚かされているという。
「彼女がグリンダを演じることで、どれだけの収入を失ってるか想像できる?」と、彼は冗談めかして語った。
原点にある演劇からポップスターへと
グランデはフロリダ州ボカラトンで育ち、幼少期から演劇と音楽に親しんでいた。母親のユニークな感性が家族の創造的な遊びを促し、彼女は幼い頃から「キャラクター遊び」を楽しんでいた。
実際、母ジョーン・グランデ(バーナード大学出身の実業家)には、ちょっと不気味なものを好むセンスがあった。それゆえ、グランデの2歳か3歳の誕生日パーティーが『ジョーズ』をテーマにしていたのも納得だ。
幼い頃のグランデは、しょっちゅう『13日の金曜日』のジェイソンのマスクをかぶっていたという。
「うちの家族は、真夏の7月の木曜日に突然フェイスペイントをし始めるような家だったの」とグランデは語る。「パパが仕事から帰ってくると、みんなが骸骨のメイクをしていて「いったい何ごと?!」って驚いてたわ。」
アリアナ・グランデが幼なじみの親友、アーロン・サイモン・グロスと出会ったのは、6歳か7歳の頃、地元の児童劇団でのことだった。
「彼女は何をやらせても上手だったよ」とグロスは語る。彼は、彼女が『Give My Regards to Broadway』の初期プロダクションで、ひたむきにシーンを練習していたエピソードを語りながら、懐かしそうに笑う。
「ある日、彼女の家のソファに座って、一緒にジュリー・アンドリュース主演の『ビクター/ビクトリア』の映像を観ていたんだ。そして、ふたりして「ああ、ついに見つけた! 自分と同じ言語を話せる人が、まさか南フロリダにいるなんて!」って思ったのを覚えてるよ」
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グランデの家族とグロスの家族は、年に数回ニューヨークに飛び、ブロードウェイの舞台を観まくるのが恒例だった。
そして地元に戻ると、アリアナとアーロンは学校の課題すら演劇の機会に変えてしまった。
グロスの記憶によると、かつてミトコンドリアについての理科の課題で、自作の短編映画を制作し、主演も務めたという。また、少なくとも歴史の課題の1つは、ブロードウェイ風の演出に仕立てたそうだ。
そんな2人は、ついに本物のブロードウェイの舞台に立つことになる。それが、ジェイソン・ロバート・ブラウン作のミュージカル『13』。作品自体の上演期間は短かったものの、高く評価された舞台だった。オフの日には、当時14歳のグランデとグロスはマンハッタン中を走り回り、他の舞台を観て回った。
その後、グランデが世界的なポップスターとなってからも、グロスは彼女のツアー先を訪れ、ツアーバスの中で一緒に『レント』を観ることがあった。
「私は本気で、ずっとブロードウェイの世界で生きていくんだと思っていました」とグランデは振り返る。「夢は、ニューヨークに住んで週8回の舞台に立つことでした。それで、合間に音楽もできたらいいなって。そしたら、誰かが聴いてくれるかもしれない、ってそう思ってました」
しかし、運命は予想外の方向へ。
彼女は、コメディドラマ『ビクトリアス』で、愛すべきドジっ子キャラとしてキャスティングされ、一躍ティーンアイドル的な存在になってしまったのだ。
そして今、グランデは2024年に公開されたドキュメンタリー『Quiet on Set』を受けて、この時期の経験を改めて再評価している。この番組では、ダン・シュナイダーが関与した番組の元子役たちが、職場の有害な環境や性的ハラスメントの疑惑について告発している。グランデ自身、この時期の思い出は「ポジティブなものもある」としつつも、過去の映像を見返して「ショックを受けた」と語っている。
その理由は、当時の番組内でいかに性的なニュアンスのジョークが多かったかに改めて気づいたからだという。
Photographed by AB & DM; Styling by Mimi Cuttrell; Hair: Alyx Liu. Makeup: Michael Anthony. Set Design: Lauren Bahr at Walter Schupfer Management.
エンターテイメント業界での経験から、グランデは若いアーティストのメンタルヘルスケアの重要性を強調。レコード会社や制作会社との契約に定期的なセラピーやサポート体制の確保を義務付けることを提案している。
「私は、エンタメ業界に入るなら、契約書にセラピーを週に何回も受けることと、きちんとしたサポート体制があることを明記する世界を夢見ています」とグランデは言う。「人生を変えるような番組に出演したり、人生を変えるような楽曲をリリースすると、愛も憎しみも含めて、膨大な力にさらされることになる。でも、それにどう対処するかのマニュアルなんてありません」
音楽キャリアの急成長と苦悩
2013年の「The Way」から始まったグランデの音楽キャリアは、まさに急成長だった。
この楽曲で彼女は初の「Hot 100」トップ10入りを果たし、ニコロデオン時代に築いたバブルガム・ポップのイメージから脱却し始める。
その後はヒット曲を次々と生み出し、最終的に2010年代のSpotifyで「最もストリーミングされた女性アーティスト」に輝いた。
最近では「21世紀の最も偉大なポップスター」ランキングで上位にランクインし、Billboardはこう評している。「彼女が今日、確固たるアイコンとして君臨しているのは、既存のシステムの効果というより、彼女自身の才能がどれほど時代を超越しているかの証明である。」
Rolling Stone も同様に絶賛し、こう述べている。「彼女のホイッスルボイスは、全盛期のマライア・キャリーに匹敵する。」
しかし、それに伴う猛烈な注目の渦は、彼女にとって耐えがたいものだった。「本当に素晴らしい友人や家族、そして素晴らしいセラピストに恵まれていたことは、ものすごく幸運だったと思う」グランデはそう語るが、過去には「彼女のセラピストすら手を焼いて逃げ出した」という心ないタブロイド報道もあった。
「あの頃は、本当にめちゃくちゃでした」と彼女は振り返る。「私はただ歌いたかった。私の音楽だけが話題になってほしかったのに、曲が成功すればするほど、みんな私を壊そうとしてくるように感じました。」
サンローランのスーツ、シャツ、ネクタイ、アイリーン・ニューワースのイヤリング着用
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この厳しい逆風は、2015年にピークに達したと言えるだろう。その年、22歳のグランデは、未購入のドーナツを舐めながら「アメリカが嫌いだ」と発言したというセキュリティ映像が流出し、物議を醸した。(後に彼女は謝罪し、自身のコメントが「アメリカの肥満問題」について言及していたと説明したが、翌年、SNLのホストを務めた際にはその騒動を冗談にしてこう言った。「多くの子役たちはドラッグに手を出したり、刑務所に入ったり、妊娠したり、あるいは未払いのドーナツを舐めているところを見つかったりします」
また、グランデが「赤ちゃんのように抱かれたり、左側からしか撮影されない」という奇妙な噂も広まった。さらに、現在と元彼を含むインタビューの禁止リストまで流出した。
だが、その後、マンチェスターで悲劇が起き、これらすべてがいかに些細なことかに思えてきた。グランデは、その事件をきっかけに「歌姫」から「被害者」そして「英雄」へと、ほぼ一夜にして変わったと語っている。
23歳のグランデは、2017年のマンチェスター・アリーナ爆破事件で、2005年のロンドン爆弾テロ以来、イギリスで最も多くの命が奪われたテロ事件から無傷で逃れた。しかし、心は深く傷ついていた。それでも、2週間後、グランデは立ち上がり、マンチェスターに戻り、悲しみに暮れる家族たちと面会した。
当時のマネージャーであるスコーター・ブラウンとともに、被害者とその家族のために2500万ドルを集めたチャリティコンサートを開催。参加者にはジャスティン・ビーバー、マイリー・サイラス、コールドプレイなどが名を連ねたが、グランデが「Somewhere Over the Rainbow」を涙ながらに歌ったパフォーマンスが、最も記憶に残るものだったと言えるだろう。
グランデは、その後PTSDに苦しんだことを明かし、銃規制やLGBTQの権利など、さまざまな社会的な問題に積極的に声を上げるようになった。
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近年、グランデにはかなりの愛が注がれているものの、それでも時折、彼女の外見や声の高さ、そして恋愛に関する批判が浴びせられることがある。その恋愛は長らくタブロイドの注目を集めてきたことで知られている。例えば、グランデの元彼であるラッパーのビッグ・ショーンやSNLの卒業生であるピート・デイヴィッドソンは、彼女のヒット曲「thank u, next」にも登場する。
2024年の『yes, and?』では、グランデがその絶え間ない関心に対して「私がどんな男と関係を持っているか、なぜ気にするの?」と歌っている。その歌詞が指しているのは、彼女が現在付き合っている『ウィキッド』の共演者であり、同じく演劇好きなイーサン・スレーターとの関係だと考えられている。タブロイドは、彼が妻と子供を捨ててグランデの元に駆け寄ったと報じているが、グランデはこの話を強く否定しており、昨年秋のヴァニティ・フェアとのインタビューでは「人間の描写として最も不正確だ」と語っている。(ちなみにグランデも結婚歴があり、彼女と不動産業者ダルトン・ゴメスは、噂が浮上した時点ですでに別れていた。)
年齢を重ねるにつれ、グランデは自身とその選択を守るために反論する気持ちが薄れてきたと言う。しかし、噂や誤情報が彼女の心に影響を与えないわけではない。「それは決して痛みを伴わないことはない」と彼女は語る。「でも、私はアーティストであり、この道を選んだという認識を持って歩んでいるので、アートを嫌いにならないように自分を守るようにしている。」
サンローランのスーツ、シャツ、ネクタイ、アイリーン・ニューワースのイヤリング着用
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今後のキャリア展望
グランデは将来について考えるにあたり、演技こそが彼女の心と焦点であり続けると語る。そして、これは2024年のアルバム『Eternal Sunshine』に続くツアーを待っていた音楽ファンには残念な知らせとなった。しかし、グランデとエリヴォが最後の撮影日を迎えた際に立ち会った人々にとっては予測可能な結果だ。プラットによると、二人とも涙もろい性格で、最終日には通常の「1000倍」の涙を流したとのこと。グランデ自身も「ワイルドだった」「まるで死んだような気分だった」と、その日の感情の強さを表現した。
前を見据えて、彼女は『ウィキッド』の経験とその影響はほぼ再現不可能だと認識しており、それが故に彼女はそれを再び試そうとはしないと語る。「違う何かに対する渇望を与えるんだと思います」と彼女は語るが、それがどのような形になるのかはまだ不明だ。
グランデには業界で注目が集まっており、彼女がグリンダ役を演じることでコメディとドラマの両方に秀でていることを証明した。実際、グランデには災難な結婚コメディ、ハウスワイフスタイルのリアリティショーに登場する女性探偵の冒険、さらには『スペースボール』の続編など、様々なプロジェクトのオファーがあるとのことだが、記事の時点では、どのプロジェクトにも正式に参加を決めていない状況のようだ。
「まぁ、確認も否定もできませんが、嬉しいです」とグランデは語る。「自分の胸の中で何かが反応し、そこに対して心から取り組みたいという気持ちを保つことがとても大切だと思うんです。根源的な創造的なものとつながっていることが、とても大切なことだと思います」
バルマンのドレス、アイリーン・ニューワースのイヤリング着用
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このストーリーは、2025年2月12日発行の米『ザ・ハリウッド・リポーター』誌に掲載。
※本記事は抄訳・要約です。オリジナル記事はこちら。
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