【訃報】伝説的フォーク・バンドのフロントマンが83歳で死去

Jesse Colin Young
ジェシ・コリン・ヤング 写真:Ed Perlstein/Redferns/Getty Images
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1960年代に活躍し、『ゲット・トゥゲザー』(1967)などのヒット曲でも知られるバンド、ヤングブラッズの創設メンバーであったシンガーソングライターのジェシ・コリン・ヤング(本名:ペリー・ミラー)が83歳で亡くなった。

彼の妻にしてマネージャーを務めたコニー・ヤングによれば、ヤングは土曜日にノースカロライナ州、アイケンにある自宅で静かに息を引き取ったという。

ヤングはヤングブラッズのフロントマンとしていわゆる「ウッドストック・フェスティバル」に象徴されるカウンター・カルチャー全盛期の理念を体現した人物だった。同バンドのデビュー・アルバムに収録されたチェット・パワーズの楽曲『ゲット・トゥゲザー』のカバーにおいて彼は平和と友愛を訴え、同曲は1969年にビルボード・ホット100で第5位にランクインするヒット作となった。

1972年にヤングブラッズが解散した後も、ヤングはソロとして活躍を続けた。彼の目を見張るギターのテクニックと、温かいテナーのボーカルで社会的なメッセージを歌い上げるスタイルは人気を博し、ソロ・アーティストとしての彼は『Four in the Morning』(1964)、『Sunlight』(1976)、『Peace Song』(1972)などの楽曲で知られている。

1941年にニューヨーク州のクイーンズで生まれたヤングはロング・アイランドで少年時代を過ごし、1960年代初頭に音楽活動に専念するようになるまではオハイオ州立大学やニューヨーク大学で学んでいたという。

ヤングは1960年代初頭にはソロとして活動し2枚のアルバムを発表した後、1965年に彼はギタリストのジェリー・コービット、キーボード兼ギタリストのロウェル・“バナナ”・レヴィンジャー、ドラマーのジョー・バウアーとともにヤングブラッズとしての活動を始めた。

同バンドによる『ゲット・トゥゲザー』のカバーは1969年に全米キリスト教・ユダヤ教協議会(現、コミュニティと正義の全米協議会)のCMソングとして使われたことをきっかけに、世界的なヒット作となっている。

ヤングは環境問題や社会的正義に強い関心を持ってきたことでも知られ、1979年にはマディソン・スクエア・ガーデンでジャクソン・ブラウンやジェームス・テイラーらとともに核兵器廃絶を訴えるコンサートを主催している。

彼による直近のリリース作、『ドリーマーズ』(2019年)では彼の息子でベーシストのトリスタン・ヤングと共演を果たしたことでも話題となっていた。

冥福を祈る。

※本記事は要約・抄訳です。オリジナル記事はこちら

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