レディー・ガガが『ウェンズデー』シーズン2に登場!舞踏会シーンの制作秘話を衣装デザイナーが語る

ティム・バートンとロザリン・ロットウッド役のレディー・ガガ。『ウェンズデー』のセットにて 写真:Sophy Holland/Netflix ©2025
ティム・バートンとロザリン・ロットウッド役のレディー・ガガ。『ウェンズデー』のセットにて 写真:Sophy Holland/Netflix ©2025
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この記事には『ウェンズデー』シーズン2・パート2のネタバレが含まれています。

『ウェンズデー』シーズン2の第6話に、伝説のネヴァーモア学園元教師、ロザリン・ロットウッド役でレディー・ガガがついに登場した。また現地時間9月3日(水)にガガは新曲「The Dead Dance」をリリースし、同曲のミュージックビデオ(監督:ティム・バートン)も公開した。

『ウェンズデー』の衣装デザインを担当したコリーン・アトウッドとマーク・サザーランドは、ガガの衣装に込められた意味や制作過程を明かした。

サザーランドは、「脚本家が作ったロットウッドの経歴とバックストーリーに合わせて衣装を制作した」と語る。そのため、ロットウッドが生きた1930年代のシルエットを取り入れている。

さらに「レイヴン(大鴉)」を表現するため、「袖に羽根の刺繍を施し、光が当たった時にほんのりと浮かび上がるように仕立てた」という。「少し羽根飾りも付け、宙に浮いた時に動きが出るようにしている。また、軽いベールを上から被せて幽霊らしさを演出した。上から光が当たるととても綺麗に見え、まさに完璧な存在感だった」

サザーランドによれば、ガガは自身のイメージを払拭し、『ウェンズデー』の世界観に溶け込むよう尽力していたという。

ロザリン・ロットウッド役のレディー・ガガ 写真:Sophy Holland/Netflix ©2025
ロザリン・ロットウッド役のレディー・ガガ 写真:Sophy Holland/Netflix ©2025

シーズン2の第7話では、ドート校長(演:スティーヴ・ブシェミ)が企画したチャリティ・ガラ(資金調達のための舞踏会)が開催された。このシーンでは、キャラクターたちが18世紀風の華やかな衣装を着用している。ドート校長とヘスター・フランプ(演:ジョアンナ・ラムレイ)はゴンドラに乗って登場した。

アトウッドは、「ガラシーンの準備のために、シーズン全体の衣装制作を調整する必要があった」と語る。デザイナーたちはシーズン冒頭の衣装を準備しつつ、ガラシーンの衣装の材料収集などを進めた。「制作中、そして撮影中も(衣装が)進化していった」とアトウッドは語った。

ガラの衣装はヴェネツィアのヴィンテージ風衣装をイメージしているため、イタリア、イギリスのチームとも連携してアイテム製作を進めたという。

『ウェンズデー』の衣装デザインをレビューするティム・バートン 写真:Courtesy of Netflix
『ウェンズデー』の衣装デザインをレビューするティム・バートン 写真:Courtesy of Netflix

そして『ウェンズデー』の衣装の中でも、デザイナーそれぞれにとって印象深いものがあったという。サザーランドは、パグズリー(演:アイザック・オルドネス)の道化師の衣装を挙げた。この衣装は三角形のパーツを一つ一つ丁寧にカットし、繊細に編み込んで仕立てている。

また、サザーランドは「モーティシア(演:キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)の衣装も気に入っている」と言う。モーティシアは、ウエストが強調されゴールドのアクセントが付いたブラックのガウンに、ブラックのヘッドドレスを着用している。「アダムス・ファミリーが階段を降りてくる時、家族全員がバランスよく見えた。一着の衣装のみならず、全体の雰囲気がすばらしかった」とサザーランドは振り返る。

『ウェンズデー』のアダムス・ファミリー Helen Sloan/Netflix
『ウェンズデー』のアダムス・ファミリー 写真:Helen Sloan/Netflix

ゴメズ(演:ルイス・ガスマン)は、フリルのシャツに、精巧な刺繍がされたヴィンテージのコートを着用しており、モンテ・クリスト伯の時代を彷彿とさせる。

アトウッドは、「ウェンズデーの“舞踏会らしくない”衣装もとても気に入っている。『舞踏会には行きたくないけど、素敵なドレスを着ている』という感じだった」と述べた。

さらにアトウッドは、「ウィームス校長(演:グウェンドリン・クリスティー)とフランプの大きなドレスを作るのが楽しかった」と語った。ウィームス校長は、ベルスリーブとティアードの形状をしたオフホワイトのガウンを着用しており、お揃いのヴィンテージマスクも印象深い。「クリスティーは身長が約180cmもあり、靴を履くと約190cmになるが、着こなしがすばらしい。重ね着の工夫も興味深く、水に入るシーンのセットも壮観で、良い経験になった」

アグネス(演:イーヴィー・テンプルトン)は、エメラルドグリーンのドレスを着用していたが、この衣装はアグネスの成長を表現しているという。アトウッドによれば、「赤毛にエメラルドグリーンがとても似合っている。アグネスはウェンズデーを真似たわけではないが、パステルカラーは避けたいだろうから、濃い色を選んだ」。

またアトウッドによれば、このガラシーンの衣装の幅広さは、「制作チームがシーズン2で掲げた目標を象徴している」という。「キャラクターたちは、死者の日の祭りや盛大なパーティーなど、学園でさまざまな出来事を経験する。しかし、キャラクターの起源である(原作者の)チャールズ・アダムスの世界観を常に意識している。バートンの撮影スタイルによって、その世界観がさらに深まり、より開放的になっている」

さらに、「アダムス・ファミリーを現代に蘇らせること」も一つの指針だったという。「キャラクターたちは、ファンにとって共感できる存在だ。特にファンは、ウェンズデーとイーニッド(演:エマ・マイヤーズ)の衣装から要素を取り入れて自分流にアレンジし、楽しめるだろう」とサザーランドは語った。

『ウェンズデー』シーズン2・パート2は現在、Netflixで配信中だ。

※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。

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