ノーマン・リーダス、『ウォーキング・デッド:ダリル・ディクソン』裏話とシーズン4の展開を語る「撮影しながらその場でストーリーを考えた」

ノーマン・リーダス、『ウォーキング・デッド:ダリル・ディクソン』より 写真:Carla Oset/AMC
ノーマン・リーダス、『ウォーキング・デッド:ダリル・ディクソン』より 写真:Carla Oset/AMC
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※本記事には『ウォーキング・デッド:ダリル・ディクソン』シーズン3最終話「ソラス・デル・マル」のネタバレが含まれます。

ウォーキング・デッド』シリーズのスピンオフ作品『ウォーキング・デッド:ダリル・ディクソン』シーズン3がついに最終話を迎えた。同作はシーズン4の配信も決定しているが、これで完結となるのか、ファンの間で議論が広がっている。

しかし、『ウォーキング・デッド:デッド・シティ』(2023年~)が継続中であることに加え、未発表のプロジェクトも控えていると見られ、『ウォーキング・デッド:ダリル・ディクソン』も続編制作が期待されている。

同作は現在シーズン4の撮影真っ最中で、いよいよ終盤に近付いているという。そんな中、主演のノーマン・リーダスがロケ地のスペインから帰国し、米『ハリウッド・リポーター』のインタビューに応じた。


ノーマン・リーダスが最終章への心境を語る

――物語はいよいよ終盤ですが、どんな気持ちですか?シーズン3の結末と、シリーズの撮影終了が同時期というのは不思議な感じでしょうか。

ええ。デヴィッド・ボウイは「死ぬ前の最後にどんな言葉を残す?」と聞かれて、「『でも、でも、でも!』って言うだろう」と答えました(笑)。今の私はまさにそういう感じです。

――ストーリーは予想通りですか?それとも、クライマックスに予想外の展開がありますか?

予想外ですね。このドラマは常に私自身の人生と少しリンクしています。シーズン4のダリルは、自身の内面に深く没入していくので、私も同じように没入しています。特に今撮影中のエピソードでは、ダリルの過去、未来、そして現在について頭の中でずっと考えています。

キャロルとの会話から見える、ダリルの過去と成長

――シーズン3最終話におけるダリルとキャロルの会話で、ダリルは「自分が家にいる気分になるたびに逃げ出したくなる」と語っています。15年間ダリルを演じてきたリーダスさんは、ある種共感できる部分があると思います。

このシリーズは、あらゆる疑問に答える完璧な形で幕を下ろそうとしています。なぜこうなったのか?すべては何を意味していたのか?私たちがここに辿り着くまで何をして、どんな過ちを犯したのか?そして、より良い人生を送るために何ができるか?

だから、今はとても不思議な感覚です。私自身も、そしてキャラクターも、多くの内面的な要素を噛みしめながら、予想もしなかった出来事に向き合っているのです。それがスピンオフ作品の醍醐味だと思います。

最近、「シーズン1の撮影中にシリーズの結末について考えていましたか?」と聞かれました。答えは「いいえ」です。この作品は先の展開を決めずに、その場で作り上げながら制作を進めました。撮影しながらストーリーのアイデアが自然と湧き上がってくるのです。この作品はこれ以外のやり方では撮れません。

例の会話のシーンは土壇場で追加されたのですが、私とショーランナーのデヴィッド・ザベル、エグゼクティブプロデューサーのジェイソン・リッチマンで一緒に考えました。シーズン4の方向性はある程度分かっており、このシーンはシーズン4への転換点のようなものです。シーズン1と2の伏線がまだいくつか残されているので、それを回収する必要があります。

メリッサ・マクブライドとエドゥアルド・ノリエガ、『ウォーキング・デッド:ダリル・ディクソン』シーズン3最終話より 写真:Carla Oset/AMC
メリッサ・マクブライドとエドゥアルド・ノリエガ、『ウォーキング・デッド:ダリル・ディクソン』シーズン3最終話より 写真:Carla Oset/AMC

――ダリルが過去に受けた虐待や、メルル(演:マイケル・ルーカーとの幼少期のフラッシュバックがシーズンを通して描かれており、対比になっていますね。

はい。こういったドラマは勢いがつきすぎて、立ち止まって過去の人生について考える余裕がないことも多いのです。

――そうしたシーンから、ダリルの人生の凄絶さを思い知らされます。彼がこうしてキャロルに心を開き、人生についてこんな風に考えるようになったのは、ジョージアの森で出会った時と比べると大きな進歩です。

今まさに撮影中のエピソードは、その重要な局面について描いています。

――ダリルとキャロルの会話といえば、シーズン3の序盤で恋愛関係ではないことが明言されました。これは本当に良かったと感じます。

その点はデヴィッド・ザベルの提案です。以前の脚本家には、SNSのファンを意識してストーリーを書いていると感じることがありました。しかしデヴィッドはそういったことは考えず、「これまでと違うことをしよう」と意見を言ってくれました。

重要アイテム“ホットドッグ缶”の行方とは

――最後に確認ですが、ダリルとキャロルはまだホットドッグの缶を食べていませんよね?あのホットドッグは最終シーズンにも登場しますか?

ええ、まだ食べていません。でも、私ならあのホットドッグを食べるのは嫌ですね(笑)。缶もへこんでいるし、雑菌が繁殖していそうです。

――次のスピンオフの面白いテーマになりそうですね(笑)


『ウォーキング・デッド:ダリル・ディクソン』シーズン3は現在U-NEXTで独占配信中。

※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。

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