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スター・トレックシリーズ崩壊論|『プロジェクト・ヘイル・メアリー』原作者が語る決定的なズレ

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『プロジェクト・ヘイル・メアリー』原作者、『スタートレック』シリーズの方向性を巡ってパラマウントを批判
『スタートレック:スターフリート・アカデミー』より 写真: John Medland/Paramount+
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プロジェクト・ヘイル・メアリー』の原作者として知られるアンディ・ウィアーが、長年愛してきた『スター・トレック』シリーズの現在の方向性について、痛烈な批判を展開した。

ポッドキャスト番組に出演したウィアーは、「もはやかつての『スター・トレック』とは別物だ」と発言。長年愛されてきたシリーズの“本質”が失われつつあると指摘した。

原点は“シンプルな冒険SF”|スター・トレックシリーズの魅力

ウィアーは1972年生まれ。オリジナル版『スター・トレック』の再放送や往年のSF作品を観て育った世代だ。

彼によれば、かつてのスター・トレックシリーズの魅力は、「宇宙を舞台にした純粋な冒険とワクワク感」にあったという。

この価値観は、自身の代表作『プロジェクト・ヘイル・メアリー』にも色濃く反映されている。

「転機は1987年」スター・トレックシリーズの変質

ウィアーは、1987年にスタートした『新スター・トレック』以降、シリーズの方向性が変化したと分析する。

近年の作品については、「本来の魅力とは異なる要素が前面に出ている」と指摘。
その象徴として言及されたのが、『スター・トレック:スターフリート・アカデミー』だ。

同作の終了について、ウィアーは「もうおさらばだ」と辛辣に語っている。

『スター・トレック:ストレンジ・ニュー・ワールド』シリーズより
イーサン・ペック(スポック役)、アンソン・マウント(パイク役)、レベッカ・ローミン(ウーナ役) 『スター・トレック:ストレンジ・ニュー・ワールド』より 写真:Best Possible Screengrab/Paramount+

評価するのは“この3作だけ”|スター・トレックシリーズの現在地

ウィアーが高く評価するスター・トレックシリーズ作品は、わずかに3つ。

  • 『スター・トレック:エンタープライズ』(2001〜05年)
  • 『スター・トレック:ストレンジ・ニュー・ワールド』(2022年〜)
  • 『スター・トレック:ローワー・デッキ』(2020年〜)

それ以外の近年作については明確な評価を避け、シリーズ全体の方向性に疑問を投げかけた。

幻に終わった“ウィアー版スター・トレックシリーズ”

興味深いのは、ウィアー自身が『スター・トレック』シリーズへの参加を試みていた点だ。

パラマウントの製作陣とZoom面談まで進んだものの、最終的に企画は実現せず。その経緯についてウィアーは、「ドラマはクソだった」と強い言葉で不満を表明した。

シリーズの未来は不透明|スター・トレックシリーズの転換点

スター・トレックシリーズ崩壊論
『スター・トレック:スター・フリート・アカデミー(原題:Star Trek: Starfleet Academy)』より 写真:THR.com

現在、スター・トレックシリーズは重要な転換期にある。

『スター・トレック:スターフリート・アカデミー』の終了により、新作プロジェクトは空白状態に。
さらに、シリーズを長年支えてきたアレックス・カーツマンとパラマウントの契約も2026年で満了を迎えるとされている。

“原点回帰”か、それとも新章か|スター・トレックシリーズの行方

スター・トレックシリーズは、単なる人気作ではなく、SFジャンルそのものの方向性を象徴する存在だ。

ウィアーの発言は、シリーズ批判にとどまらず、「SFは何を描くべきか」という根本的な問いを突きつけている。

もし原点回帰が進むなら——次にスター・トレックシリーズの未来を切り開くのは、彼のような作家かもしれない。

※本記事は要約・抄訳です。オリジナル記事(英語)はこちら

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