韓国・Tving、ストリーミング市場でNetflixに迫る:市場は拡大中
コンサルタント会社・Media Partners Asia(MPA)の新たな調査によると、2024年前半の韓国国内ストリーミング市場におけるNetflixのシェアは依然として優勢である一方で、韓国の最大手メディア企業3社による合弁事業であるプラットフォーム・Tvingが追いつき始めていることも明らかになった。
全体として、韓国のストリーミング市場は依然として拡大を続けている。同国の定額制動画配信サービス(SVOD)市場は、2024年前半に70万5000人の加入者を増やし、2080万人に達した。収益は、前年比で11%増の9億2200万ドルに上昇。MPAの推計によると、総ストリーミング視聴時間は5%増加し、1030億分となった。
Tvingは2024年前半で最大の成長を遂げ、前年比で視聴者数が6%増加し、全体の30%のシェアを獲得。また、この期間中にTvingの加入者数は420万人に増加し、業界全体の新規加入者の3分の1強を占めた。
Tvingは、韓国の大手スタジオ・CJ ENM、主要インターネット企業・Naver、そしてテレビ放送局・JTBCによる合弁事業。MPAによると、Tvingの躍進は、tvNとJTBCの人気ドラマやバラエティー番組などに支えられているという。
Netflixの総視聴率シェアは、2024年前半で37%(前年比-3%)で、依然として業界トップに。さらに、同社の総収益シェアは、43%と圧倒的な結果となった。
MPAの調査部門・AMPDの主任アナリスト、ディヴィヤ・T氏は、「Tvingは脚本あり・なしの両方でヒット作を生み出し、2024年前半のトップ15作品のうち10作品を保有しています(7作品は他のプラットフォームと共有)」と伝えた。一方、Netflixは同期間中にトップ15作品のうち7作品を占めた。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。
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