『SHOGUN 将軍』エミー賞で歴史的快挙、史上最多18部門で受賞 ― 主演・真田広之「この瞬間の重みを感じた」
エミー賞最多受賞記録を更新
現地時間15日、ドラマ『SHOGUN 将軍』が米プライムタイム・エミー賞でドラマシリーズ部門の作品賞ほか4冠に輝いた。同作は、事前に開催されたクリエイティブ・アーツ・エミー賞での14冠とあわせて計18部門で受賞を果たし、本アワードの史上最多記録を打ち立てた。
『SHOGUN 将軍』は当日夜、ドラマシリーズ部門の作品賞、主演男優賞(真田広之)、主演女優賞(アンナ・サワイ)、そして監督賞(フレデリック・E・O・トーイ)の栄冠を手にした。
日本人初となる栄冠
『SHOGUN 将軍』の快挙は、アジア系のレプリゼンテーションと非英語テレビシリーズにとって重要な瞬間となった。非英語シリーズがドラマ部門の作品賞を受賞するのは史上初で、真田とサワイはエミー賞を受けた初めての日本人俳優となった。
エミー賞の舞台裏で真田は、賞を受け取るために登壇した際に「この瞬間の重みと、それが歴史的に意味するものすべてを感じた」と語った。約60年前にキャリアをスタートし、千葉真一の下で修行を積んだ真田。今やハリウッドで大きな成功を収めた数少ない日本のトップ俳優の一人となったが、今回の受賞によって“子ども時代から、自身を指導したすべての仲間や先生たち”に思いを馳せたという。
さらに真田は、「次の世代には、私たちのノミネートや受賞に多くの意味を見出してほしいです。そして、世界と本当に通じ合えるような日本の時代劇シリーズを作り上げたという事実を理解してくれることを願っています」と付け加えた。
主演女優賞のアンナ・サワイ「ずっと混乱状態」
一方、主演女優賞を獲得した際に涙を流したサワイは、「当日、泣くのはおそらく12回目」だったと舞台裏で明かした。
「ずっと混乱状態でした。複雑な感情と不安が入り混じって、みんなに勝ってほしくて… 明日起きたら、これは全部夢だったんじゃないかと思うでしょう」
映像化は2度目、すでにシーズン2&3も決定
ジェームズ・クラベルの同名小説が映像化されるのは、実は今回で2度目。1980年代にドラマ化された『将軍 SHŌGUN』はエミー賞で12部門にノミネートされ、ミニシリーズ部門の作品賞ほか3冠を達成した。
『SHOGUN 将軍』は今年5月、シーズン2&3の制作が決定。すでに、プロデューサーを兼任する真田も今後の構想を明かしている。お祝いムードが落ち着いた後、ドラマの製作陣はエミー賞の席巻を継続するためにも、完全オリジナルとなるシーズン2&3に懸命に取り組むことになるだろう。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。翻訳/和田 萌
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