『イカゲーム』シーズン2プレミア、監督が政治的混乱に憤慨「責任者は責任を取るべき」
Netflixの大人気シリーズ『イカゲーム』シーズン2のグローバル・プレミアが9日、韓国・ソウルで開催され、ファン・ドンヒョク監督と主演のイ・ジョンジェらキャスト陣が登場した。
ファン監督は、先週3日に韓国の尹大統領によって発令され、6時間後に撤回された非常戒厳令に言及し、「母国では政治的な混乱があり、重苦しい気持ちでここにいます」と語った。
そして、このタイミングで本作が配信されるのは「まさに運命だと感じます」と続け、世界中の社会で「対立、分断、動乱、戦争」が高まりを見せるなか、シーズン2では社会政治的論評を意図的に研ぎ澄ましたと説明。
また、7日に大統領の弾劾訴追案が否決されたことに不快感を示し、「韓国国民として憤慨している」と怒りをあらわにした。
「私たちは、街頭に立たなければなりません。弾劾であれ退陣であれ、戒厳令を発令した責任者は責任を取らなければならない。安定した状態に戻り、国民が年末年始を楽しく過ごせるようになることを願っています。国民は、それを取り戻す資格があるのです」
現在、韓国のエンターテインメント業界関係者の多くが、大統領の罷免を求める抗議運動に賛同している。6日には、オスカー受賞作『パラサイト 半地下の家族』のポン・ジュノ監督やパク・チャヌク監督を含む、映画界の著名人2500人以上が、大統領の弾劾・逮捕を求める嘆願書に署名した。
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「シーズン2は、私たちが今世界で目撃していることと多くの類似点があります」と明かしたファン監督。「沈んだ気持ちでシーズン2を観ることは、ニュースを見ることとあまり変わらないような気がします。皆さんには、そのように受け止めてほしいのです」と思いを伝えた。
Netflix『イカゲーム』シーズン2は、12月26日に配信。本シリーズは、2025年配信予定のシーズン3でフィナーレを迎える。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。編集／和田 萌
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