『On Call』レビュー:Amazonが手掛けるディック・ウルフ製作の平凡な警察ドラマ
Amazonプライムビデオの新作『On Call(原題)』は、ルーキー警官とベテランパートナーが、同僚警官の殺人事件の捜査と日常の警察業務に奔走するロングビーチを舞台にした物語。
各話30分という短い尺が最大の長所といえる。通常の警察ドラマの44~65分という尺では物足りない内容だが、30分なら許容範囲だ。
エリック・ラ・サール監督の初回は、2分でデルガド警官(モニカ・レイマンド)が射殺され、その直後、新人ディアス(ブランドン・ララクエンテ)がロングビーチ警察署での初出勤に報告する。彼は研修官ハーモン(トローヤン・ベリサリオ)の指導を受ける。そして物語が始まってわずか10分で、2人は一緒に最初の出動要請に応じる。厳格だが公正なハーモンの指導のもと、2人は殺人事件の捜査と日常の警察業務をこなしていく。
ベレサリオとララクエンテの同僚としての関係性は説得力があるものの、キャラクターの深掘りは不十分で表面を撫でるのみにとどまる。物語ではダッシュカムやボディカム、携帯電話の映像を取り入れ、ドキュメンタリー調の質感を出すが、現代のアメリカの警察活動に関する深い考察には踏み込まない。法秩序系ドラマの気軽な視聴体験を求める人向けの作品だ。
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『On Call』
放送日: 1月9日(木)(Prime Video)
出演者:トロイアン・ベリサリオ、ブランドン・ララクエンテ、エリック・ラ・サル、ロリ・ロックリン、リッチ・ティン
クリエイター:ティム・ウォルシュ、エリオット・ウルフ
※本記事は抄訳・要約です。オリジナル記事はこちら。
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