『フレンズ』俳優、カニエ・ウェストのXアカウント削除を要請「病的なヘイトスピーチ」
![デヴィッド・シュワイマー 写真: Dia Dipasupil/Getty Images](https://hollywoodreporter.jp/wp-content/uploads/2025/02/GettyImages-2152962835.jpg)
人気ドラマ『フレンズ』で知られる俳優のデヴィッド・シュワイマーが、カニエ・ウェストがSNS上に投稿した反ユダヤ的ツイートを受け、Xのオーナーであるイーロン・マスク氏に同歌手のアカウントの削除を要請した。
ユダヤ系であるシュワイマーは8日、自身のInstagramを通じて声明を発表。「我々は狂気じみた偏見者がヘイトに満ちた無知な言葉を吐くのを止めることはできない……だが、彼に拡声器を与えるのを止めることはできる」
そして、「カニエ・ウェストはX上で3,270万人のフォロワーを抱えている。これは世界に存在するユダヤ人の数の2倍だ。彼の病的なヘイトスピーチは、現実世界でのユダヤ人に対する暴力につながっている」と綴った。
ウェストはここ数日間、連日のようにSNS上で発信を続けている。一連の投稿ではヒトラーを称賛し、自らをナチスと名乗り、鉤十字がデザインされたYeezyのTシャツを宣伝し、奴隷制に関する過去の問題発言を蒸し返し、#MeToo運動を批判し、プラスサイズモデルを非難するなどしている。
シュワイマーは、近年こうした言動があればアカウントが停止されていたことを指摘。実際、ウェスト自身も2022年12月から2023年夏までの約8カ月間、鉤十字を投稿し、同様に問題のあるツイートを連発したことでXから追放されていた。
長年にわたり反ユダヤ主義に対する発言を続けてきたシュワイマーは、「ウェストがナチスを自称していることが最も問題なのか、それとも彼をソーシャルメディアから追放するべきだという十分な怒りの声が上がっていないことの方が問題なのか」と問いかけた。
シュワイマーの発言には、一部の著名人が賛同。作家のメーガン・マケイン氏はウェストを「まさに悪魔のような存在」と評し、ジャーナリストのピアーズ・モーガン氏もマスクに対し「なぜ彼がいまだにX上にいるのか」と疑問を投げかけた。しかし、今回のウェストの投稿に対する反応は、数年前に比べると大規模な抗議運動には発展していない。
※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。編集/和田 萌
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