アメリカのテレビ史に残る、伝説の母親10人…『ザ・シンプソンズ』のマージほか

アメリカのテレビ界を彩った伝説の母親10人は...?写真:Everett (4)
アメリカのテレビ界を彩った伝説の母親10人は...?写真:Everett (4)
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5月11日(日)の母の日を前に、米『ハリウッド・リポーター』がテレビの画面を彩ってきた10人の印象深い母親たちを振り返る。

もちろん、これは決して網羅的なリストではない。候補は他にも無数に存在する。しかし、ここに名を連ねるのは、ひときわ強い個性(そして深い愛情)を持つ母親たちだ。


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以下、「アメリカのテレビ史に残る、伝説の母親10人」

1.『オール・イン・ザ・ファミリー』のイーディス・バンカー(演:ジーン・ステイプルトン)

イーディスは聖人だ。偏見に満ちた夫に「おバカ」と呼ばれ、「黙れ」と命じられることが日常であったにもかかわらず、彼女は終始アーチー(キャロル・オコナー)に対して優しく愛情深い妻であり、娘のグロリア(サリー・ストラザース)にとっても慈愛に満ちた母であった。シーズン9の終了後にステイプルトンが番組を降板することを望んだため、シリーズは『Archie Bunker’s Place』と改題され継続された。

2.『ブラッキッシュ』のレインボー“ボウ”・ジョンソン(演:トレイシー・エリス・ロス)

5人の子どもを育てるレインボー。麻酔科医として活躍しながらも、夫(アンソニー・アンダーソン)の突拍子もない考えにしばしば疑問を抱くが、子どもたちのこととなると誰よりも強く支える存在である。実際、レインボーは子育て指南書まで執筆しており、彼女が語った言葉の一つには次のようなものがある。「他人の誤解を解くために決断を下してはいけない。自分の心に従いなさい。そうすれば、自分が愛するものの一部になれる。それも、正しい理由でね」

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3.『ゆかいなブレディー家』のキャロル・ブレイディ(演:フローレンス・ヘンダーソン)

「3人の素敵な娘を育てていた愛らしい女性」は、「3人の息子を抱えるブレイディという男」と家族を一つにした。どの子どもが助けを必要としても、ひたすら前向きな彼女は常に知恵を授け、支えとなる。まるで底なしのボトルから溢れ続ける、60~70年代の太陽のような存在である。

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ゆかいなブレディー家/トラブルinハワイ (吹替版) 引用元:Amazon
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4.『コスビー・ショー』のクレア・ハクスタブル(演:フィリシア・ラシャド)

クレアは弁護士としてフルタイムで働きながらも、5人の子どもを立派に育て上げた。しかも、そこに乳母の姿は一切なかった。彼女は「フェミニズムの英雄」と称され、黒人女性や働く母親のテレビにおける描かれ方を変えたキャラクターとして評価されている。愚か者には容赦しなかったが、家族への深い愛情を常に持ち続けていた。

5.『Friday Night Lights』のタミ・テイラー(演:コニー・ブリットン)

地元高校のコーチ・エリック(カイル・チャンドラー)と結婚しながらも、タミは進路指導カウンセラーとして働き、その後は管理職へと昇進する。二人の娘の母であると同時に、テキサス州ディロンに暮らす多くの女性たちにとって、支えであり信頼できる相談相手でもある。その姿は、彼女の思いやりと温かい人柄の証である。タミとエリックは、テレビ史における理想的な夫婦の象徴である。

6.『The Golden Girls』のソフィア・ペトリロ(演:エステル・ゲティ)

脳卒中の影響で言葉を選ぶ能力に支障をきたしたソフィアは、常に辛辣な言葉を放ち、とりわけ娘のドロシー(ビー・アーサー)には容赦なかった。しかし、それでも彼女が娘を深く愛していることは明白である。それを示す例の一つが、取り違え疑惑のエピソードである。ドロシーが本当にソフィアの娘なのかを確かめるために血液検査を受けたが、ソフィアは結果を読む前に破り捨て、「紙切れなんかなくても、私の娘が誰かはわかっている」と言い、ドロシーへの変わらぬ愛を示した。

7.『Good Times』のフロリダ・エヴァンス(演:エスター・ローレ)

エバンス一家はシカゴの貧しい地区の公営住宅で暮らし、経済的に恵まれていなかった。しかし、家長であるフロリダは信念を貫き、3人の子どもたちにとって常に励みとなる存在であった。シーズン4で夫のジェームズ(ジョン・エイモス)が亡くなった際、彼女は弔問客の前では気丈に振る舞ったが、皆が帰った後、子どもたちに囲まれながら涙を流し、悲しみをあらわにした。シリーズの最終回では、子どもたちが成功を手にし、長年の母の支えが実を結ぶ形となった。

8.『Married… with Children』のペグ・バンデ(演:ケイティ・セイガル)

確かに、彼女は典型的な母親でも妻でもなかった。しかし、その存在感は圧倒的である。セイガルは、これまでのテレビにはなかった型破りな母親像を演じた。怠け者で、家事をせず、子どものために料理を作ることもない。それでも、娘のケリー(クリスティナ・アップルゲイト)には、自身の母から受け継いだ次のような「人生の知恵」を伝えている。「男に食べさせるくらいなら、自分で二倍食べなさい。そして、もし地獄のソファで朽ち果てることになったら、せめて夫も隣で燃え尽きるようにしなさい」

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9.『ザ・シンプソンズ』のマージ・シンプソン(演:ジュリー・カブナー)

またしても、理想とは言えない夫に耐え続ける母親の登場。ジュリー・カブナーが声を担当するマージは、シンプソン家の支えとなる存在であり、夫のホーマー(ダン・カステラネタ)の飲酒癖、怠惰さ、不適切な発言など、数え切れないほどの問題に辛抱強く耐えてきた。しかし、彼女は35シーズン以上にわたり、3人の子どもたちの最大の味方であり続けている。

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ザ・シンプソンズ MOVIE (吹替版) 引用元:Amazon
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10.『THIS IS US/ディス・イズ・アス』のレベッカ・ピアソン(演:マンディ・ムーア)

レベッカは、人生において幾度となく深い悲しみを経験した。三つ子の一人を死産で失い、夫(マイロ・ヴィンティミリア)が火事によって突然命を落とし、晩年には若年性アルツハイマー病と診断される。それでも、彼女は3人の子どもたち、その配偶者やパートナー、そして孫たちを変わらず支え続け、決して周囲を励ます力を失わなかった。

THIS IS US/ディス・イズ・アス 36歳、これから (字幕版) 引用元:Amazon
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※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。編集/和田 萌

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