海外医療ドラマおすすめランキング16選…往年の名作から異色作、1位に選ばれたのは?
医療ドラマが再び注目を集めている。2024〜25年のエミー賞シーズンでは、『ブリリアント・マインズ(原題)』『ザ・ピット / ピッツバーグ救急医療室』『ワトソン(原題)』『パルス』などの新作が話題を呼んでいる。
米『ハリウッド・リポーター』のテレビ批評家チーフが、史上最高の医療ドラマ16作品を選出した。
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16.『DOC-わたしを思い出す日まで-』(Fox)

イタリアの人気シリーズ『DOC(ドック) あすへのカルテ』が原作。主人公エイミー・ラーセン医師(演:モリー・パーカー)は事故で12年分の記憶を失い、離婚など人生の大きな出来事を思い出せないまま、医療の現場に復帰しようとする。ショーランナーのバービー・クリグマンは「警察や裁判所に行かない人生でも、病院に行かない人はいない」と語り、医療ドラマの普遍性を強調している。
15. 『ドクター・オデッセイ』(ABC)

写真:Tina Thorpe/Disney
メガプロデューサーのライアン・マーフィーが、ジョン・ロビン・バイツ、ジョー・ベイケンと共に手がけた。本作は、豪華客船を舞台にした異色の医療ドラマだ。出演はジョシュア・ジャクソン、フィリッパ・スー、ショーン・ティール、ドン・ジョンソン。直近4年間で、ABCで最も視聴されたドラマデビュー作となった。イギリス出身でコメディアン・俳優のジョン・オリバーは「セクシーな船上の『ER』」「サメのいる『ザ・ピット』」と評している。
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14. 『ザ・ピット / ピッツバーグ救急医療室』(Max)

ノア・ワイリー演じるロビー医師を中心に、資金も人手も不足した救急病棟の1シフト15時間を15話で描くリアル志向の医療ドラマ。タイトルは混沌としたERの通称「ピット」と、舞台であるピッツバーグのダブルミーニングとなっている。ピッツバーグは救急医療や路上医療の起源でもあり、ショーランナーのR・スコット・ゲミルは『M★A★S★H マッシュ』(1972-1983)をインスピレーション源として挙げている。
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13.『セント・デニス・メディカル(原題)』(NBC)

本作はいわゆる医療ドラマとは異なり、医師やナースたちの過重労働と、病院の財政難という実際の医療現場で起こっている問題を風刺するコメディ作品だ。出演はウェンディ・マクレンドン=コーヴィ、デヴィッド・アラン・グリア、アリソン・トルマン。ショーランナーのエリック・レジンは、医療現場が財務重視で疲弊する中でも、医療従事者が限界を超えて支えている現状を指摘し、「今こそ人々はかつてないほど病んでいる」と語った。『ザ・ピット』と同様に、制度の矛盾がテーマとなっている。
※日本での配信情報:2025年1月現在、日本で利用可能な配信サービスはなし。
13. 『パルス』(Netflix)

Netflix初となる、英語オリジナル医療ドラマ。高度救命救急センターを舞台に、セクハラ告発の余波とハリケーン被害という二重の危機に直面する研修医たちを描く。主演はウィラ・フィッツジェラルド、コリン・ウッデル、ジャスティナ・マシャド。ドラマ『LOST』で知られるカールトン・キューズが、本作の製作総指揮を務めている。災害時の医療という切り口は、彼の前作『メモリアル病院の5日間』(Apple TV+)にも通じる。
※日本での配信情報:Netflixで独占配信中
12. 『ワトソン(原題)』(Paramount+)

舞台はピッツバーグ。母が勤務していた病院で育ったというクレイグ・スウィーニーにとって、この街と医療の現場は個人的な原体験とつながっている。本作には、モリス・チェスナット、イヴ・ハーロウ、ピーター・マーク・ケンドールが出演する。医療ドラマに推理的要素を掛け合わせ、『Dr. HOUSE』へのオマージュも込めた作品である。科学の周辺部や、人間の知識の最前線に存在する事例を探求する独創的な展開が魅力だ。
11. 『ブリリアント・マインズ(原題)』(NBC)

神経科医オリヴァー・ウルフ(演:ザカリー・クイント)が活躍する本作は、オリヴァー・サックスの著書『妻を帽子とまちがえた男』および『火星の人類学者』に着想を得ている。ショーランナーのマイケル・グラッシは「COVID後の医療や孤独、メンタルヘルス危機といった現代的なテーマに切り込める」と語る。また、脳科学に特化した視点がジャンル内でもユニークな切り口となっている。
10. 『ゲッティング・オン』 (HBO, 2013~15年)
全3シーズン、わずか18エピソードの放送であったが『ゲッティング・オン』は、老い、介護、死という、ハリウッドの作品が通常避けて通る3つのテーマについて作られた最高の作品の一つ。ロングビーチにある病院の長期介護部を取り上げながら、ローリー・メトカーフ、ニーシー・ナッシュ、アレックス・ボースタインら陰鬱な皮肉からドタバタ喜劇まで幅広いユーモアを表現できる実力派俳優陣が顔を揃えている。
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9. グレイズ・アナトミー (ABC, 2005年~現在)

ションダ・ライムズ制作のシアトルを舞台にした本作は、情熱的な関係性を次々と生み出す心、爆弾や飛行機事故、銃撃事件、フェリー事故で視聴者を魅了する度胸、そして新型コロナについてテレビドラマの中で最も直接的かつ優れた方法で取り組む知性を持ち合わせていることを、幾度となく証明してきた。さらに、必要に応じて次々と新しいスター俳優を起用し続ける柔軟性も持ち合わせている。
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8. scrubs ~恋のお騒がせ病棟 (NBC/ABC, 2001~10年)

最近シリーズのリブートが発表された『scrubs』。ザック・ブラフ演じるJ.D.とドナルド・フェイソン演じるタークの友情は、今でも非常に愛されている。ビル・ローレンス作品特有の、心温まる要素と涙を誘う瞬間を織り交ぜたホームドラマ的コメディの才能は、『クーガータウン』から『テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく』、『シュリンキング:悩めるセラピスト』へと進化する中で、より洗練されていった。
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7. 産婦人科医アダムの赤裸々日記 (BBC One/AMC+, 2022)

ロンドンのNHS病院の産婦人科病棟における生活を冷徹かつ現実的に描いた『産婦人科医アダムの赤裸々日記』は、ポストコロナ時代において最高の医療ドラマ。アダム・ケイによる半自伝的なブラックコメディでは、ベン・ウィショーが優秀な若手医師を演じ、圧巻の演技を見せている。このドラマは恐ろしく、おかしく、グロテスクで、脚本も演技も素晴らしい出来栄えである。
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6. Dr. HOUSE (Fox, 2004~12年)

『Dr. HOUSE』は史上最高の医療ドラマではないかもしれないが、ヒュー・ローリーの演技はジャンルの頂点と言えるだろう。足を引きずり、皮肉を言い、社会的に不器用な天才として、人間嫌いと隠された共感を兼ね備えたハウスは、ロバート・ショーン・レナード、リサ・エデルスタイン、ジェシー・スペンサー、ジェニファー・モリソン、オマー・エップスらの優れた初期メンバーとの間を完璧に行き来し、シリーズの辛辣な中心人物の様々な側面を引き出していった。
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5. マッシュ / M*A*S*H (CBS, 1972~83年)

ロバート・アルトマンの名作映画のドラマ化作品。全256話で、週によってベトナム戦争への辛辣な批判、陽気な職場シットコム、衝撃的な医療ドラマ、人生の儚さについての感傷的な考察など、様々な側面を見せた。このドラマは、時代を超えたフィナーレ、おそらくテレビ史上最も衝撃的な死、そして数えきれないほどの忘れがたい登場人物たちを生み出した。そしてそれらは、数十話の脚本と演出も手がけた主演のアラン・アルダによってまとめ上げられたのである。
4. The Knick/ザ・ニック (Cinemax, 2014~15年)
20世紀初頭を舞台にした『The Knick/ザ・ニック』は外科手術の失敗、アヘンの夢、そして近代化の革命の瀬戸際にあるニューヨークを幻想的に描いた。主演のクライヴ・オーウェンとアンドレ・ホランドの卓越した演技の見せ場、そしてスティーヴン・ソダーバーグの創造的な遊び場となった。ソダーバーグは前例のない、そして後にも類を見ない独特の映像美と動き、音楽性を持つ医療ドラマを作り上げた。
3. St. Elsewhere (NBC, 1982~88年)

「病院版『ヒルストリート・ブルース』」を制作することを目的とされた本シリーズは、テレビドラマのジャンルに十分な影響を与えたであろう。初期のエピソードは生々しく、混沌としており、その後のほぼすべての医療ドラマのテンプレートを築いた。物語を形作った影響力のある脚本家たちと、病院の廊下を通り抜けた様々なキャスト陣は、高い評価に値する。デンゼル・ワシントンは、6シーズンにわたり本作にレギュラー出演した。
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2. キングダム (Mubiほか, 1994年/1997年/2022年)
ラース・フォン・トリアーによるデンマーク・スウェーデン合作『キングダム』シリーズは、不穏で落ち着きのない悪夢のような作品。同時に途方もなく、説明不可能なほど滑稽でもある。フォン・トリアー的な奇妙さに満ち溢れており、特にエリック・クレスの映像技術は際立っている。その映像は、まるでステュクスの深みを這い回ったかのような、かつてない程に美しいまでに醜い映像を生み出している。
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1. ER 緊急救命室 (NBC, 1994~2009年)
『ER』は週替わりの患者、スリラーのような緊迫感、そして医療倫理に関する視点を息をのむようなテンポで1つの物語に織り込んだ。視聴者が本作にハマった理由の一つは、次々と入れ替わる俳優陣にあった。物語のベースを保ち、薬物過剰摂取、暴力的な救急室への侵入者、悪意のあるヘリコプターといった繰り返しは本来ならば飽きられるはずだが、変わらぬ驚きを与える能力を維持していた。
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※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。編集/和田 萌
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